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プロローグ

 プロローグ


 まだ日が昇りきらない頃、一本の看板がひっそりと立てられた。

 看板には「幻想郷スクープ大賞争奪戦開催のお知らせ」と書かれた紙が一枚張ってあった。

 それは普通なら気にせず立ち去ってしまうような質素な看板であった。しかし次第に人々の話題に上り、最後にはその話で持ちきりなるようになった。

 誰がその看板を立てたかはわからない。しかし人々にとってはそんなことは些細な問題であった。重要なことはただ一つ。その紙の最後にあった文章。


「優勝者には豪華商品を贈呈する」


 幻想郷でのスクープ争奪戦が始まった。




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