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好きな女の子に素直になれなくていつもちょっかい出していたらまさかのハッピーエンドになってしまった⁉︎

作者: 猫の集会

こちらの作品は、カクヨム様にも掲載させていただいております。

 オレの名前は、たく

 

 やんちゃな小学生だ。

 

 

 クラスに大人しくてかわいい女の子がいるって思って一目惚れして話しかけたら、意外と大人しくなかった。

 

 そんな女の子は、ももという名前だ。

 

 一目惚れして、はや数年…

 

 

「桃ー、理科のノート忘れたの?」

 と友達と話している桃と友達。

 

 それをじっとみていたら桃がふいっとオレの方を見たから、オレは口パクで

「バーカ」

 と言ってやった。

 

 そしたら、桃が口パクで

「散れ」

 と返してきた…

 

 桃の奴めーーー。

 

 そんなオレたちは、よく服が被る。

 

 なんなら今日も白の同じパーカー…

 

「うっわ、おそろー」

 と男子にからかわれている桃。

 

 なのでオレは、

「な?おそろ、いいだろー」

 というと男どもは、あっけにとられて黙った。

 

 そしてそれ以上からかわれることもなく、次の話題へと変わった。

 

 

 あーあー。

 あのパーカーもう着れねーな。

 結構気に入ってたんだけどな…

 

 ま、部屋着にでもすっか。

 

 

 そんなある日の下校中、オレの前を一人で歩いていた桃。

 

 桃は、おっちょこちょいだ。

 

 みてると、何もないところで転んでいた…

 

「おい、大丈夫かよ⁉︎」

 駆け寄るオレに黙り込む桃。

 

「なぁ、大丈夫かよ?痛いのか?」

「うっ…」

 

 …

 

「大人の人呼んでこようか?」

「うぅッ…」

 目をウルウルさせて今にも泣きそうな桃。

 

「桃…泣くなよ……待ってろよ‼︎今、いまっ…」

「行かないで?ハグ…して?」

「えっ?なんて⁇」

「ハ、ハグ…してくれたら泣かないよ?」

 と両手を伸ばす桃。

 

 …

 

 え?

 

 そんなんでいいのかよ…ってか、これは…ハグしようとしたら、

「ウッソーん」

 ってバカにされるやつ⁉︎

 

 …

 

 まぁ、もしほんとうに桃が泣かないでいてくれるなら…

 

 

 オレはもしかしたら、ただのドッキリかもしれなかったけども、桃を優しく抱きしめた。

 

 

 

「桃、これでいい?」

 

 …

 

 返事は、どうなんだ?

 笑われる?

 冗談通じないのかって笑われる?

 …かと思ったら、まさかの

「うん。もう大丈夫になったよ。拓、ありがとう」

 と耳元で囁く桃。

 

 そっかー、と安心したオレは桃をもう一度抱きしめた。

 

「桃…かわいいな」

「え、拓もかっこいいよ」

 

 

 ♡♡♡

 

 こうして、オレたちは抱きしめ合いながら、はじめておもいが通じあった瞬間だった。

 

 

 

 

 こんなオレたちは、お揃いのパーカーを着ても、もう恥ずかしくない。

 

 だって、通じ合ってるからさ♡

 

 

 

「あー、またおそろじゃーん。てか、二人って最近いい感じじゃね?」

 とまた、からかう男子。

 

「あー、だってオレの彼女だからさ。そういうわけだから、彼女にちょっかいだすなよな?」

 と言い返すと、またあっけに取られる男子。

 

 そんな男子におかまいなしにオレと桃は、顔を見合わせてスクスクと笑いあったのでありました♡

 

 

 おしまい♡

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