後の時代に語られる聖戦VI
うーんw皇帝が大変だぁぁ
魅力の件でオタク達と揉めつつ馬車で進む事数十分。
[えーテステス、よしっ、もうすぐ我らが首都アリウムに到着します。楽しみに待っていてくださいね〜]
突如馬車内に音声が流れる、何かの魔法か?声的に副団長のルーデスさんの様だ。
「ようやく首都だぁぁ!」
「城ってどんな感じなのかな!やっぱ凄そうだよね!」
「よっしゃーチートスキルで無双してやるぜェェ!」
前の2人はともかく山田、戦闘狂すぎないか?城のどこで無双すんだよ。頼むからこっち巻き込まないでくれよ。内心そう思いつつも自分も実はワクワクしてたりする。
僕たちは希望を胸に抱き、首都アリウムへと向かうのであった。
〜神聖ロード帝国 首都アリウム 神聖城内部、玉座の間にて〜
「ふむ、、、」
一種の教会の様な、神々しさを持つこの玉座の間で唯一の覇者のみが座ることが許された特別な椅子、玉座に腰掛ける者がいた。
言わずもがな、皇帝である。
「人払いは?『「しております!」』結界は?『「最上位の結界を張らせて頂きました!」』ふむ、、まあ良いだろう。」『「お褒めいただき、有り難く存じております」』
周りにいる、極秘情報を知ることが許された一部の者が声を合わせて皇帝に返事を返す。
「ふん、どうせ聴かれたところで大した問題もないし、あの程度の結界は意味をなさんだろうが、せいぜい我の機嫌を損ねない事だな。」『「ハッ」』
「では、話しを始めようではないか。勇者召喚はどうなった?もちろん失敗であろうなぁ?おぉん?密偵よ、答えてみせろ、何どんな事を言おうと怒りはせんよ、全部喋るまでは、、、だがな。」
(遠回しに言い終わったら殺すって言ってるくないですかそれぇ⁉︎)
「おい、どうした?早く言え。処すぞ」
「は、はィィィ!ゆ、勇者召喚ですが、、せ、成功いたしました。」
「気のせいかノゥ、歳のせいで耳が遠くなった気がするのだが、?貴様よりにもよって成功と言わんかったかなぁ?」
「い、いえ、あっています。勇者召喚は成功いたしました。」
「、、、は?」
「で、ですから勇者召喚は「ハァァァァァァ⁉︎」
「おい、待て、召喚が成功?では我が鍛えた精鋭聖人部隊は?「無駄になりますね」
集めた聖魔導教会所属の聖魔導士は?「無駄になりますね」
Sランク冒険者達は?「勇者の指導には使えるかもしれませんが、、、まあ勇者と比べるとただの冒険者じゃ戦力的には、、、」
聖魔道具開発研究所は?「魔道具なくても直で攻撃出来るようになりますしねぇ〜、勇者のバフに頼った方が早いかと」
聖剣は?「情報によると武器制作系のチートスキル持ちが居るそうです。最初はまだしも後半になると職人が作ったくらいの聖剣は使われないでしょうね〜。あれ人工的に作った聖剣もどきですし」
くぁwせdrftgyふじこlp」
『「皇帝様ァァァ⁉︎おい、医療班を呼べェェェ!」』
城は今日も賑やかでした(*´∀`*)/