冒険者ギルドの試験!
一回書いてたデータが全部消えたので書き直してたら遅くなりました。
すいません、、、疲れたぁ、、
屋台で買った焼き鳥を食べつつ、他の店も見て回る。
なんかさっきからジロジロ見られてるんだよなぁ。
周囲の視線がこちらに集まっている。視線の先を見てみると、、、あーなるほど。
「うわぁ!見違えるように綺麗になりましたね!あ、ついでにこちらの商品もどうでしょうか!お似合いになると思いますよぉ〜!!!」
俺たちは服屋に来ていた。
ほぼ洗脳に近い形で妹にしただけでイリスは実際は赤の他人だ。だが、それでも一応今は俺の妹なのだ。その妹に汚い視線を飛ばす輩が大勢いる中あんな露出度が高いぼろぼろの装備と言えるかどうかも怪しいやつを着せていられるか!
「あ、いえ。いらないです。」
店員に断りを入れつつイリスを褒める。
「イリス、その服似合ってるぞ!」
本当に似合っている。白を基調とした少しゴスロリ風の服なのだが見た目も相まってとても可愛く見える。
異世界来て良かった、、、そんなことを考えてるとイリスは満面の笑みで
「えへへ〜そうでしょそうでしょ!」
そう返してくるのだった。癒されるなぁ、、、
さてと、服とその予備を買い、あらかた用は済んだのだが、、、
やっぱこれだけは聞いておかないとな。
「ねえ、店員さん。ここら辺に強ければお金を稼げるような場所ある?」
そう店員に聞いたのだが、店員は嫌そうな顔をして
「お客様、失礼ですが当店は服屋であり、案内所でも何でもありません。他のお客様もいらっしゃいますの、、で、、、」
黙ってスッと店員の手に金貨を握らせる。
「いやぁ、そんなお時間はいただきません。少しどんな施設がどんなところにあるかを教えて欲しいだけですよ〜」
店員は笑顔になり、
「そうですね。少しくらい教えても問題はないでしょう。他のお客様は待たせましょう。」
そう言って説明を始めるのだった。
店員から聞いた金が稼げる場所は三つ
一つ目がコロッセオ
円形の闘技場で殺し合いをし、勝った者が賞金を手にすると言うものらしい。
ちなみに何でもありなので参加する際は試合前でも油断はしてはいけないだとか。おっそろしい。
二つ目がカジノ
金を賭け、勝負に勝てば儲けれるというまあ普通?のカジノ。
まぁイカサマ(魔法)が使える人じゃないと確実に負けるらしいけど。絶対ここは行かないかな。
三つ目が本命。冒険者ギルドだ。
「ほぇ〜でっかいなぁ」
今、俺たちは冒険者ギルドの目の前にいた。周りにはおそらく冒険者と思われる武装した様々な種族の人がギルドに入っていく。
「おにーちゃん!早くはいろ〜!」
イリスが急かしてくる。俺たちがギルドに入ろうとした瞬間。
ドンッッ
誰かとぶつかった。
「イッテェなぁ〜、急いでんのに何すんだよ!」
冒険者だろうか、随分と身軽そうな装備を身につけた少女が文句を言ってくる。
「、、、あーそれはすまん」
出来ればぶつかった瞬間殺したかったがここで殺すのは流石に早すぎるか。そう思い直し素直に謝る。
「知らねーけど急いでるからじゃーな!」
ぶつかって文句をいう割には笑顔で去っていく少女を不思議に思いながらもギルドの中に入ると、、
何故かギルド内にいるみんながこちらを見てニヤニヤと笑っていた。
何人かは
「一次試験は失格ですかねぇ」「初心者があれに気づけってのも無理な話じゃねえか?」「賭けは俺の勝ちだぁ!」「くっそぉ!魔剣持ってたし期待してたのにぃ、、、」
とか話してる。一体どういうことだ?
「ヤァ、新人。ここ、冒険者ギルドに来たということは冒険者になりに来たのだろう?」
白髪のおじいさんがどこからともなく現れ話し始めた。
「だが、君は一次試験。冒険者に必須の警戒心という試験でたった今失格となった。財布を見てみるがいい」
まさか!と思い金を入れていた袋を見ると、、、ない⁉︎見事に空になっていた。
「というわけで残念ながら君は冒険者に相応しくない。一応救済措置として明日までに彼女を捕まえて金を取り戻すことが出来ればクリアにしてやろう。まあ、無理だろうけどね。」
急に風が吹く。気づけば、確かにギルドの中に入ったはずの自分とイリスはギルドの目の前にいるのであった。
周囲には他にも驚いた顔をしていたりポカンとした表情で自分の空になった財布を眺めている人もいた。
他の奴らもどうやら同じ目に遭わされたらしい。
というかこのままだと宿にも泊まれない⁉︎
金稼ぎに来たのに全財産を奪われるというハプニングに襲われながらも金を取り返すためにあの少女を探して追いかけたのだが、、、
「お前はニンジャかァァァァァァ!!!」
現在目の前には壁や水の上、屋根を走る複数の全く同じ見た目の少女がいるのであった。
捕まえたと思ったら丸太を身代わりにして逃げるとか分身の術とかもはやニンジャだからァァァ!!!
果たして、明日までにこれ捕まえれるのかなぁ、、、