番外編 IFストーリー:英雄
他の奴隷はもう手遅れだということで、おそらく姉妹である少女二人がここ、魔の森対策本部で保護されることになった。
実際、後で起きたところで話しを聞いてみると姉妹だったらしい。
「助けていただき、本当にありがとうございます。」
「ありがとー!」
師匠と話していると、起きた二人が会議室に入ってきてお礼を言ってくれた。
「あ、その感じだと大丈夫そうですね」
結構長い間、奴隷として運ばれていたそうだが結構大丈夫そうだ。
「ふむ、それは助けたかいがあったのぉ。で、何でこんなことになったか。分かるのお二人は?出来れば今までの経緯を教えてくれんかのぉ。まあ、無理にとは言わんが。」
姉妹は少し悩んでいるようだ。だが、姉の方が決心したようだ。ゆっくりと話し始める。
「私、『アリス』と妹の『イリス』はカルマ大聖堂出身です。そう言えば分かるでしょうか。あそこで私たちは光の神を崇めていました。」
カルマ大聖堂⁉︎それって、、、
「そう、このシライオス国家でトップ、他の信者たちからは教祖とまで崇められている、あのカルマ教祖が務める大聖堂です。」
そんなところにいた人が何で奴隷なんかに、、、
「私たちも、カルマ教祖のことを信仰はしていたのです。あの時までは、、、しばらく前のある日。私たちはよく眠れず、夜遅くまで部屋で黙想をしていました。すると外の廊下から微かに声がが聞こえてきたのです。私たちはそこで部屋の外に出なければ良かったのでしょう。ただ、その時の私たちは好奇心で外に出てしまいました。」
すると外ではカルマ教祖と何者かが口喧嘩をしていたのだと言う。
内容はこんな感じだったらしい。
「貴様は****も出来ないのか!聖*では絶対に***が必要なのだぞ!」
「そう*言っても****から盗*のは無理ですネェ!ワタクシ、本業は泥棒じゃな*んですネェ!」
「何のた**大金を払っ*と思っと**じゃ!も*いい、ではせめて奴を、、、おい、あそこに誰かおらんか?」
「ん〜まーだ気づいてなかったんですカァ?しばらく前から聴いてましたヨォ。てっきり教祖様が信者を騙して手伝わせるために呼んだのかと思ってたんですが、、、」
「、、、じゃあ貴様の本業が役立つ仕事を今やろう。あいつらを殺、、いやあの見た目なら奴隷でもいいか。生け取りにして売り飛ばせ!」
「いやァ結局本業役立ってナァぃ!まあ金貰えるなら何だっていいですけどネッ!!!」
「それから、妹を逃がそうとしたのですが間に合わず。私たちは謎の人物に意識を奪われ、気づけばあの馬車の中だったんです。」
師匠が納得した感じで頷いている。
「なるほど、だからお主らは他の奴隷より大丈夫だったのか。おそらく他の奴隷より高い価値がついていたから飯なども多くされていたのじゃろう。」
「ああ、なるほど、、、」
しばらくするとこの話しは終わり、今後のことを話すことになった。
「そういう訳で私たちは帰る場所がないんです。ですのでしばらくここに住まわせてくれないでしょうか。手伝いでも何でもします。だからどうか!」
「ん、今何でもって言ったかのぉ?」
「え、あ、はい。言いましたが、、、?」
師匠が悪いことを思いついた顔になる。
「ちょッ、師匠何しようとしてます⁉︎」
「いやァ、何、お主ら。我らと一緒に鍛えんか?是非とも、歓迎するぞ?」
『「え?」』
この提案に姉妹が同意したため、二人は一緒に鍛えることになった。
最初は戦いなんてしたことがなかったからか、動きは鈍く、スライムにさえ負けそうになっていたが時間が経ち、レベルが上がると彼女たちはどんどん強くなっていった。
時は経ち、魔の森でレベル上げをしている時に盗賊と会って仲間になったり、旧神聖ロード帝国軍と一緒に首都の再建を手伝ったり、カルマ教祖と戦ったりいろんなことがあった。
今では英雄なんて呼ばれている。
だけど僕たちの冒険はまだ始まったばかりだ。これからも素晴らしい毎日が続きますように。
天国で、見てくれていますか?
『「師匠ーーー!!!」』
、、、最近出来た弟子たちが呼んでいるようだ。
仲間たちも待っているだろう。
「ああ、今行くーーー!少し待っていてくれ!」
師匠の墓の前に花と『おにぎり』なるものを添える。
「師匠、、、これ好きだったんですよね、、、今まで、ありがとうございました。安らかに眠ってください。ではさらばです。『師匠』」
師匠エンド
主人公を若い兵にしていた場合のお話です。
若い兵が主人公だった場合。
姉妹である二人、『アリス』『イリス』と自称盗賊団の兄弟『ブッチョ』『デッチョ』を仲間にし、シライオス国家の闇と戦い、聖戦を止め、新たに生まれた魔王を倒して、魔族とも共存するガチ目のハッピーエンドにする予定でした。