ドラゴンとの邂逅
〜城奥部〜
「ドラゴン、か、それもこの前討伐したモノより相当上位の、、、」
とてつもない圧力が体にかかる。私は大丈夫だが、団員たちは、、聖騎士達はまだ耐えているが魔導士達はダメそうか、、、
どうやら魔導による援護は期待できない様だ。だが、私は誇り高き第八聖騎士団団長!絶対に勝ってみせるぞ!
『「クックック、邪魔な部分を燃やしてくれたなぁ。この我が感謝してやろうぞ!お礼だ!受け取れェェェ!」』
<<大爆殺神竜魔法 \“‘』$€£\+』”’々£\+“‘\>>
ドラゴンがこちらには聞き取れない未知の魔法を叫んだ瞬間。とてつもない熱風が吹き荒れる。詠唱破棄だと!いや、それよりも
「そ、総員全力で防御せよ!死ぬぞォォォォォ!」
くっ、間に合うか、私の声で飛び起きた魔導士達が全魔力を使って魔導障壁を急いで作る。
どうやら本来全方位を守る障壁を一箇所、前方にだけに集中させて防御力を上げている様だ。
気絶した聖騎士達を障壁のある中へ転移させつつ自分はドラゴンと正面から対峙する。
「団長は早く逃げて下さい!このままでは!」
団員が叫んでいるが仕方あるまい。全力で奴の魔法に合わせて攻撃を放ち、少しでも団員達が生き残る確率を上げる!
『「団長ォォォォォォォォ」』
奴の口から放たれた、巨大な炎の塊が私の目の前に迫る。
[聖神よ、我に加護を!スキル:竜魔斬断!!!]
[ズバンッッッッ]何かを斬った確かな手ごたえと共に、
その瞬間、私の視界は真っ赤に染まった。
〜城門上 聖騎士とドラゴンの邂逅の少し前 〜
新たに現れた第八聖騎士団と魔物の群れの戦いを見ていたが、、、
「第七と全然違うじゃん⁉︎」
そう、第七と第八では強さが雲泥の差だったのだ。特に第八の団長は凄まじく、あたりの魔物を無双ゲーの様に蹴散らしている。驚きだ。
呑気にそんな事を考えながら観戦していると、こちらにハーピーやワイバーンといった空を飛ぶ魔物達がやってくる。
まずい、バレたか?いやでもこっちから攻撃したらバレてなかった場合、、、
そんな事を考えていると、、、魔物共が一斉に突如喋り出す。
『「深淵ノモノヨ、邪魔ナ勇者討伐ニ協力シテイタダキ感謝スル。汝ノ気配ガ突如消エタタメ、今魔物ヲ周囲に放チ、コウシテ操ッテハナシテイル。ドウセ近クニイルノダロウ。汝トノ約束ノモノハ[封印の大地]ニ、シッカリト準備シタ。モウ一度言ウ、[封印の大地]ニ用意シタ。コチラハ約束ヲ守ッタゾ!キイテイナクテモシラナイカラナァ!」』
どうやらあの幽霊っぽい奴が魔物を操って話しているらしい。それにしても俺があいつを殺したことはまだバレていないっぽいな。
さて、これからどうしようか、、、