殺戮の始まり
結果で言うと、第七聖騎士団はあっけなく全滅した。
魔物のリーダー格であろう幽霊の様な魔物が指揮をして、城内部に攻め込む様だ。
扉開けっぱなしだしやばいなこれ。
〜神聖城奥部、玉座の間〜
「ぐぬぬ、勇者召喚が成功するとは、、、どうしたものか、、」
面倒なことになった、、せっかく集めた精鋭達をどうすべきか、、[バンッ]玉座の間の扉が勢いよく開かれる。
「き、貴様ここ玉座の間だぞ、何故勝手に入って!」
「し、失礼します!大変です!魔物の襲撃により首都が壊滅的な被害を受けています!城内にも侵入されたそうです!」
『「ハァァァァァァ???」』
場の雰囲気が変わる。近衛兵の一部の者は剣まで抜き始めた。
「どう言うコトだ!警備の兵共は?魔導団もいたはずだぞ!」
急な事態に焦りつつも現状を聞く、一体何があったと言うのだ!
「警備兵、魔導団共に全滅、第七聖騎士団も全滅したそうです!さらに第七聖騎士団が開けた扉から内部に魔物が侵入した模様!急ぎ援護を欲しいと第八聖騎士団団長より伺っております!」
「はぁぁぁ⁉︎第七聖騎士団は何をやっとるんじゃァァァ!!!」
城内に侵入と言ってもたかが数体だと思っておったが、それでは全ての魔物が入り放題ではないか!
まずい、まずいぞ、取り敢えず急ぎ近くの兵を、そう言おうとした時、我の心臓には、、、
剣が突き刺さっていた。
〜城奥部、扉周辺〜
「絶対に奥に魔物を通すなァ!ここで食い止めるぞ!」
『「ハッ」』
「周囲の物でバリケードを作れ!魔導隊は聖騎士の援護を!近距離戦が得意な者はついて来い!突っ込むぞ!」
流石我らが第八聖騎士団団長!頼りになる!
団長と共に魔物共の群れに突撃し、目の前のいたゴブリンを真っ二つに叩き切る。
魔物が放つ魔法を盾で防ぎつつ、オーガの足を切りつけ、よろめいたところで首を切る。
[バシュ]ぐ、コボルトアーチャーか!腕に刺さった矢を抜きつつ盾で突進し吹き飛ばす。
[ヒール]助かった!後ろにいる魔導隊に心の中で感謝を言いつつ、コボルトを袈裟斬りする。
流石に数が多いな、このままでは、、そう考えていると「詠唱完了、下がれェェェ!」
よし、大規模魔術の詠唱が完了したか!全力で撤退しつつ、近くにいる魔物の数を減らしていく。
<<爆炎魔法 第六魔導陣[大爆炎封殺陣]>>
魔導隊の大規模魔術が発動する。魔物の群れの中心部に大きな赤い魔導陣が現れ、巨大な火柱を上げながら爆発した!
「どうだ、魔物共!我々第八聖騎士団の強さを思い知ったか!第七とは強さが違うんだ!はっは、はぁ?」
燃え盛る魔物の死体を踏み潰しながら奥から現れたのは、、、
「ドラゴン、、だと、」
鑑定結果
『名前:ドラゴニス・ドラグリア
種族:爆殺暴神竜
Level :87
Job:人類の敵、終末を呼ぶ竜
[称号] 大厄災、半神竜、???
HP:?????
MP:????
筋力:?????
敏捷:?????
防御:????
器用:???
知力:???
魅力:???
幸運:????
[呪い]:人類の怨み
[祝福]:無し
[スキル]:???
[隠しスキル]:???
[ユニークスキル]:???
[装備]:無し 』