後の時代に語られる聖戦I
この作品は作者が深夜テンションで書きました。
文おかしいでしょうし、基本的に僕は本を読むのに忙しいので続きは書くかどうか分かりません。
それでもいいならどうぞお読みください。
コメントを頂けると嬉しいです。
「運命とは斯くも残酷なものなのか。」
ここは国の中枢、神聖ロード帝国の中心、悪が立ち入ることは許されない。
ありとあらゆる邪悪なるモノからこの城を守り続け、絶対に阻んで来た守護者は既に死に絶えた。
煌びやかに輝き、あらゆる者が幸福に満ちていたかつての城はもう無い。
白い大理石の床はヒビが入り、灰色に濁っている。豪華な飾り物は見る影も無い。あたりには悪の侵入を拒み、共に守り続けてきたかつての友たちが静かに息絶えている。聖水は濁り、祈りは届かず、国は蹂躙され尽くした。
だからこそ、だからこそ私は諦めることが出来ない。ここで貴様を倒し、必ずや民たちを、人類を救ってみせる。
「そうだろう。ユウシャァァァ」
奴の喉元を狙った渾身の一撃は意図も容易く避けられる、しかしまだだ!魔力を全力で解放し、周囲に魔力波を撒き散らす。更に周りには薄く銀色に煌る魔力で満たされた。
「 神よ我らと共にかの邪悪なる者に神罰を与えよ、その力は大地を砕く、その力は空をも裂く、その力は海をも割る、ああ神よ我が最後の願いを叶えたまえ。ああ我が罪を許したまえ。森羅万象さえも滅す、神の裁きを今ここに」<神聖禁断魔法 第八魔道陣[『「神の杖」』]>
次の瞬間、世界は白で埋め尽くされた。
後の時代にて語られる聖戦の終わりでもあり、始まりでもあった。
神聖歴1,999 最上位神官達が神からの御告げ受けた。
それは遥か昔の時代から伝わる伝説、神を殺そうとした史上最悪最恐のモノ。侵略性魔導生物その王たる「魔王」の復活を知らせるものだった。
この事態を重く見た各国の王達は力を合わせて打倒魔王を目指す『神聖連盟』を結成。
伝承による魔王は闇属性の使い手であった為、神聖連盟は伝説の聖剣作成に取り掛かった。世界中から腕利きの職人を呼び、出来た剣に聖女達が祈りを込め、聖水に浸し完成した、合計十一本の「対魔王用魔導神聖剣」通称「聖剣」。
更に古の呪文により異界の地より合計22名の勇者召喚に成功し、神の加護を授けられた勇者の協力を得ることにも成功し、人類の勝利は完全なものに見えた。
そう、このままであれば、、、