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ep73 魔剣使いvs魔銃使い④

「行くぜ」

「!」


 シヴィスが横に回るようにササッと動きだしたかと思うと、バーン!と引き金をひく。

 俺はヤツとは逆へ回るように動きながら弾道を逸らしていく。


「オラオラオラァ!」

「シッ!」


〔発閃〕を警戒してかシヴィスは絶え間なく移動しながら距離を保ちつつ間断なく魔銃を撃ち込んでくる。

 俺も絶え間なく移動しながらかわしつつ飛び込む隙をうかがった。


「オラオラオラァ!いつまでもつかぁ!魔剣使い!」

「...!」


 ふいに俺は妙だと思った。

 一見ヤツに有利そうな状況だが、本当にそうか?

 確かに中遠距離はヤツの魔銃が有利だ。

 しかし、若干の溜めが必要とはいえ俺にも〔発閃〕がある。

 しかも、この状況が長引けば長引くほど消耗するのはヤツだ。

 俺が確実にかわしつづけるという前提が必要だが、いずれにしたって魔力がエネルギー源の魔銃には必ず限界が来る。


「なにか、狙いがあるのか......?」


 戦況が拮抗する中。


 俺はまた回避技を使ってからの〔発閃〕で隙を作り、一気に距離を詰めて刃を届かせようと考える。

 もしヤツに何かしらの狙いがあるなら、早めに潰した方がいい。

 と思った矢先。


「オラァ!!」


 突然、シヴィスの方から猛然と突っ込んできた。


「なっ!?」


 意表を突かれ一瞬の動作が遅れる。

 が、ヤツから距離を詰めてくれるなら願ったり叶ったりだ。

 どんな攻撃が来ようが〔ニュンパ・グレイズ〕で対処できる。

 俺はピタッと立ち止まって迎え撃つ形をとる。


「あめえな!」

「!」


 シヴィスは一直線に向かって来るかと思いきや、俺がヤツ相手に見せたような俊敏かつギザギザの移動で迫ってきた。


「ならば...」


 俺もヤツに合わせて動き出そうとしたその時。


「なに!?」


 今度こそヤツは一直線にダッ!と獣のように跳び込んできた。

 同時に、ヤツの手にある魔銃から荒々しく(くす)んだ青い光が(ほとばし)る。


「終わりだぜ魔剣使い!

 この距離ならこの威力でもハズレねぇ!

 魔銃、最大出力。

 特殊技能(スペシャリティ)〔ウィザードリィ・マグナム〕」


 ピカァァッ!

 という強烈な閃光とともに、

 ボガァァァァン!

 という爆撃に似た発射音が(とどろ)く。


「やば......」


 目前に照りつける青光に染められ諦めかけた時。


『〔ニュンパ・グレイズ〕を完全防御型で発動しなさい』


『もう間に合わな...』


『いいからやるのです』


特殊技能(スペシャリティ)〔ニュンパ・グレイズ〕」


〔魔導剣〕はその場で刹那に幾閃を描き、正面に竜巻を凝縮したような膜をバァァァァッと構築する。


「シィィィィッ!!」


 間に合った?

 なんでだ?

 いや、今はそんなことより、この戦いに勝つことだ!


「なっ!?今のが防がれただと!?」


 膜は青き砲撃を完全に吸収したかのように消し去り、攻撃終わりのシヴィスが驚愕した。

 完全に仕留めたと思っていたんだろう。

 そりゃそうだ。

 俺もやられたと思ったぐらいだから。

 つまり......ここは最大の好機。


特殊技能(スペシャリティ)〔ニュンパ・ギャッシュ〕」


 技終わりから続けざまに発動した。

 強引な技の連動は威力も正確性も下げてしまう可能性がある。

 だが、この距離このタイミングでならそれでも申し分ない。


「ハアァァァッ!!」


 剣は地上に半月を描きヤツの(からだ)をズバァァァッ!と斬り抜いた。


「ぐあぁぁぁっ!!」


 断末魔とともに紅き霧の華が咲く。

 シヴィスは後ろへ飛ばされながら間もなく地面にどっと沈んだ。

当作品をお読みいただきまして誠にありがとうございます。

面白かったら感想やいいねなどいただけますと大変励みになります。

気に入っていただけましたら今後とも引き続きお付き合いくだされば幸いです。

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