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ep19 アソビの日々

 *


 あの日以来、ついに俺は目覚めたといっていいだろう。

 来る日も来る日も、パーティーに明け暮れている。

 もはやこの屋敷は、俺の欲望を満たすために存在しているといっても過言ではない。


 パーティーを開いては、


「もっと飲もうぜ!もっともっと!もっとだぁ!」

「アハハハ!クローってサイコー!」


 からの...


「ハァ、ハァ、ハァ!」

「んん......あっ......あん!」


 またパーティーを開いては、


「今日も飲もーぜ!ガンガン飲もーぜ!」

「いっぱい飲も〜!」


 からの...


「ほら......どう......ねえ」

「あっ......ああ......んん!」


 またまたパーティーを開いては、


「ほら!酒が足りねーぞ!俺にもよこせ!」

「わたしも飲むぅ!」


 からの...


「ふんっ!ふんっ!ふんっ!」

「あん!......イヤ......だめぇぇ!」


 またまたまたパーティーを開いては......以下同文。


 ひたすらに遊び狂う。

 完全に、タガが外れたように。

 ときには、朝目覚めると、俺のベットに三人以上のオンナが裸で寝息をたてていることもあった。


 ちなみに......。


 ミックとの関係は良好だ。

 あのチャラ男は、アソビ仲間としては使えるヤツだ。

 俺が多くの金を持ち出している分、アイツは良い獲物を次々と供給してくれる。

 俺もアイツも同様にイイ思いをしているんだから、ウィンウィンということでいいだろう。


 ナオミとの関係も良好だ。

 俺が目覚めてからは、むしろ安心して俺に近づいてきた。

 あのビッチは、アソビ相手としてはなかなかのモンだ。

 もっとも、アイツも同様に気持ち良さそうにしているんだから、これもウィンウィンのはずだ。


 そんな中......。


 執事のパトリスは何も言ってはこなかったが......時々、空いたグラスをさげながら、ひどくなにかを言いたげな顔で俺を見てくることがある。

 そのたびに俺は、空いたグラスにスッと視線を移して、何事もなくやり過ごした。

 彼はこんな俺をどう思っているのだろう。


 怒っている?嘆いている?かなしんでいる?


 わからない。

 いつもパトリスは、ただ黙って、パーティーの種々の雑用を、メイドたちとともに淡々とこなしている。


 俺も彼になにも言わない。

 だから、なにもわからない。

 でも、それでいい。 


 とにかく俺は、残り少ない時間を遊び尽くすだけだから。


 なにかが胸によぎっても、なにも考えないようにする。

 なにかが心にざわめいても、なにも考えないようにする。


 なにも考えないように。

 なにも思わないように。

 なにも感じないように......。

当作品をお読みいただきまして誠にありがとうございます。

面白かったら感想やいいねなどいただけますと大変励みになります。

気に入っていただけましたら今後とも引き続きお付き合いくだされば幸いです。

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