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案外、僕と君は簡単に付き合い出したけど? 別れる事はできないみたいだ!

作者: 七瀬







僕と彼女は物凄くあっさりと付き合い出した。

前から僕が気になっていた彼女。

何気なく友達になりそのまま付き合う事になる。

彼女も僕の事が気に入ってくれたらしい。





・・・でも? 彼女には秘密があった。

一度付き合ったら? 絶対にどんな事があっても別れないというものだった。

僕が他の女性と浮気しても許すと言った。

彼女が僕にそう言った時の目が怖かった。

浮気はしないにしても、他の事が原因で別れる事にはならないのか?

彼女はどうやら? “男性に依存するタイプの女性らしい。”

どこまでも彼氏を追いかけてくる女。

別の意味で怖い女性だと思った。

僕は冗談半分で彼女にこう言ってみた。




『・・・もし? 僕が浮気したら僕と別れる?』

『別れないよ。』

『多額の借金や君に暴力を振るっても?』

『別れない。』

『仕事もしないでギャンブル三昧にお酒も毎日飲んでも?』

『そう、どんな事があっても別れない。』

『他の女性との間に子供ができても?』

『別れない。』

『なんで?』

『“私は一生! たっちゃんの傍に居るから。”』

『怖いよ。』

『怖くないわよ! それだけたっちゃんを愛しているって事でしょ!』

『“じゃあ、僕が君と別れたいって言っても?”』

『別れない。』

『・・・・・・』






もうこれ以上、彼女に何も言えなくなった。

“僕が好きというより僕に依存しているだけだと思ったからだ!”

本当は僕じゃないくてもいいんじゃないのか?

彼女は“彼氏”に執着しているだけだ!

僕の事なんか本当は好きじゃないかもしれない。

それでも僕は彼女と別れられない。




・・・もっと言うと?

僕は彼女の嫌いなところが見つからない!

僕は彼女の事が好きなのだろう。

だから本気で彼女と別れようと考えていない!

彼女が僕と本気で別れたいと言わない限りはずっと彼女と僕は

付き合い続けるのだろうと思う。

結局、“お互いに別れる理由がない”ということだ!

僕も彼女もお互い好き同士。

彼女が僕に対して、依存だろうが執着だろうがもう関係ない!

僕が彼女の事を好きな事が大事なことなんだと僕は知っている。







・・・でも? たまに大好きな彼女でも僕に対する依存が酷くなると?

僕も彼女に黙ってはいられない!




『あのさ、少しは自分一人でやったら?』

『ダメよ! たっちゃんと一緒じゃないとダメなの!』

『僕は一人でも大丈夫だから!』

『たっちゃんは私と一緒なのが嫌なの?』

『そんな訳ないだろう!』

『じゃあ、一緒でいいよね?』

『いつも君はそうやって僕の話を最後まで聞いてないよね?』

『あら? そうかしら。』

『そうだよ。』

『じゃあー行きましょう!』

『・・・あぁ、分かったよ。』





いつもべったりの彼女に、たまには一人でやってみたらどうかなと

言っても、僕の話を彼女は最後まで聞いていない!

何処に行くにも何をするにも、彼女は僕と一緒がいいと言い出す。

僕も彼女が好きだからそこまで言わないのだけど......。

僕だってたまには一人になりたい時もある!

そんな小さな僕のワガママも彼女は聞いてくれない。

それでも僕は君が好きだ!

これからもいろいろあると思うけど。

僕と一緒に居てください!



最後までお読みいただきありがとうございます。

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