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myギア

私はレスキューダイバーコースを受けるにあたり、自分自身のダイビング器材を持つ決意をした。

当然! クレジット12回払いで....


ショップVisitは強制的な囲み営業はしないし、量販店で購入した器材でもいろいろアドバイスもしてくれる優良店だ。

でも、最近、ファンダイビングはチーム『アクチーニャ』に参加する事が多いし、そのうえ他店で購入した器材で講習を受けるのは私自身心苦しかった。


「詩織さん、私重器材購入したい! 」


唐突にそう言い放った私に詩織さんの口元が怪しくゆるむ。


(あれれ、何かとてつもなく高価な買い物させられちゃうのかも....)


「ほんとに? 何かこれが欲しいっていうのはある? 」

「あの、実は私、量販店でチタンのレギュレターに触れて見たんです。そしたら凄く軽くて! それに峰岸さんがチタンは破損や劣化が少ない器材だっていうから。チタンのレギュレターがいいなって思うんです。」


「なるほど。チタンは凄く軽くて持ち運びにいいからね。それに錆びないのはかなりメリットだよね。ねぇ、桃ちゃんはレギュレターを使っていて『こうだったら良いな』って思うことある? 」


「『こうだったら良い』ですか? 」


「つまり『器材に期待すること』かな。具体的には『深いところでも楽に呼吸したい』『くわえたときに口元が楽なのがいい』女性の中には写真とったときの為に『フェイス部分が小さいのが欲しい』って人もいるよ」


「なるほど。あまり考えなかったです」


「たぶん、それはレンタル器材使っているからそこまで『こだわり』っていうものを感じていないんじゃないかな。でも自分の器材を持つと『こだわり』って言うのが出てくるのよ。そのかわり逆に『嫌いな部分』を発見する人もいる。例えば、最近のレギュレターは深い海の中でも軽く息を吸えるものが多くなってる。これが最大のメリットなんだけど、このメリットをデメリットに感じてしまう人もいるのね。『ちょっと吸うだけで大量に空気が入ってくるようで嫌だ』って人とかね」


「へぇ、良し悪しって事なんですね」


「まぁ、『好みの問題』ってやつかな。個人的には最近の器材は空気の流入に関しては、かなり良いからそんなにこだわる必要もないと思う。それよりも私は『ダイビング1本を通しての快適性』のほうを推すわね」


「快適性ですか? 」


「そうよっ!! つまり『くわえ心地の快適性』よっ! わかる? 」


「は、はい」


なぜかいつもに増して迫力ある詩織さんに圧されてしまう。


「くわえ心地も各メーカーで独自に考えられているのよ。最近はレギュレターホースが凄く柔らかく、さらに2ndステージとの連結部が可動できるタイプが多いわね。そのおかげでダイバーが首を振っても、かなり『くわえ心地』が楽になったわ。その中でも私がお勧めなのがコレね」


詩織さんが勧めてくれたのはBismのチタンレギュレーターだった。


「いろいろレギュレターを使ってきたけど、首を動かしたときの『ひっぱられない感』『アゴの疲労感』が一番少なかった。デメリットとしてはフェイス部分が大きく感じることかな。でも快適さは補償する。今なら結構安く出すことが可能よ! 」


私は詩織さんのお勧めを信じることにした。


レギュレター

『Bism-ブラックネレウス』


オクトパス

『アクアラング-ABS』


ゲージ

『アクアラング-TRUST2gauge(残圧&コンパス)』


BCD

『アクアラング-パール』


合計金額は....


——ジャカジャカジャカジャカ ジャンッ チンッ♪


『ちょっくら日本を20周してくるぜ! 』


旅の準備をしながらニカっと笑う諭吉さんが頭をよぎった。


ウエットスーツは量販店でアクアラングの安い既製品を購入してしまった。

もうお金が....

(そのうち買い替えます(/ω\)許して詩織さん)


ダイブコンピューターは最新好きな峰岸さんからいただいたお下がりがあるの♪

『SUNT-VYPER NOVO』


そんなmy器材を持って私はレスキューダイバーコースの第1日目を受ける!


開催場所は 西伊豆 ダイビングの聖地 大瀬崎

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