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夢
「どう、エミカ! 俺が作ったんだよ?」
俺はエミカの頭にそっとシロツメクサで作った花冠をのせる。
エミカは花が咲いたような笑顔をふわりと浮かべる。
「ありがとうございます、カイト様。とても嬉しいです」
エミカが笑顔だと俺も笑顔になれる。
この笑顔は、俺が守っていきたい。
そう誓った。
――久しぶりに夢を見た。
とても懐かしい夢だった。疲れた体と精神に温もりをくれた。
エミカは今、俺の傍にいない。エミカが王宮を出ていって1年と2ヶ月20日経った。
そしてまだ、どこにいるのか、把握できていない。
だが、必ず見つけ出す。そして、次は絶対に離したりしない――
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