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プロローグ

 「勇者シンよ!お前に領地を与える。」

 「ありがとうございます。」

 魔王を倒した俺は勇者として国王から領地をもらった。

 

 「なんだこりゃ?!」

 俺の目の前には草が生え散らかした草原だった。

 「これが俺の領地か?」

 領地とは名ばかりの何もない土地だった。

 これでは完全に追放だ。

 

 魔王がいなくなった今、勇者なんて完全に邪魔者だ。

 王も領地を与えると言って俺を誰もこないような無人島に追放したのだ。

 確かに、領地なのに税を納める必要はないとか言われたし、そう上手い話な訳ないよな。

 

 「まあ仕方ない。これからこの土地をよくしていけばいいんだ。」

 勇者な俺は能天気だった。


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