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ふたりの場所

作者: Soraきた

ふたりで来たことのない場所に

ふたりが予想もしていない時間に

やってきた

いつもより、言葉が続かないのは

いつもと違う、ふたりを

お互いが感じているせい

だけど、後悔だけはしたくはないと思う


ふたりでいれば

なんとなく、温かくなることも

いまのように、ぎくしゃくしていれば

それが、あたりまえのことじゃないことに

気づいてしまう

それは、氷が溶けてゆく速度よりも

とても早くて

油断していると

現実を見逃してしまうことだってある


いざとなれば

無理することもできるよ、と思っていたけど

やっぱり、できないんだと

あきらめてしまうこともあって



わたしたち以外で

いま、こんな場所に

恋人同士ではなく、何の目的もなく

来ることは

あるのだろうか


わたしは少し不安になって

あなたの顔色をうかがう


まだ慣れていない景色

慣れていない時間に

わたしたちは

何を預ければ

明日を安心して過ごしていけるのだろう



わたしは

やさしさを預ける代わりに

いつでも、さみしくならないように

それだけを願うことにした


・・・まだ春が遠い月夜の海に






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