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死んだら死んだで---  作者: かたて
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ひねくれ

辺りが静かだ。大きな道路があるのに車の音がしない。人がいない中風の声と洋楽が不気味に鳴っている道路に一人の人間の死体が降って来て。その時遠くで起きた人殺しの邪気という黒い何かがノレンたちの心の嗎に変わった。

黒い何かがくる- - -

五感が黒に侵されながら鉄砲水の様な黒い泥に飲まれた。隣の死体は泥の熱で蒸発している。

気が狂う。


「ぎゃあああああああ」知らない間に叫んでる私に声も聞こえない感覚のときカナメの手の温もりが不安をかすかな希望に変えた。なぜか私はその温もりが温度ではなく命の輝きを彷彿させた。心が折れた時、くじけそうになった時、この感覚が私を救ったことを思い出す。

私にチカラがあるのならこの温もりのために使いたい。私は手を握り返した!

邪気はその手を中心に青い空へと浄化され消えていく。カナメは何が何だか分からずノレンの手の分からないあたたかさに一瞬気が抜ける。

向こうから死骸の首を振り回している少年がゆっくり近づき、首をカナメに投げつける。神通力でそれをかわしたとき素早さも感じることなく少年に背中をとられる。ノレンは死ぬことを悟ろうとしたその時少年と思われた少女の目の紫色の高貴な光りにみとれる。

「その目は閻魔お嬢様!」

閻魔「今のはなんだ?」

ノレン「はい?なんのことでしょう」

閻魔はさっきの手の光のことを言っていた。美少女に鬼を取り憑かせた様な容姿の閻魔はよく見たら傷だらけだ。

ノレン「なぜ下界にあなたがいるんですか?危険ですよ」

閻魔「その男に直接ききたかった」

閻魔はカナメに指をさして言った。

「なぜ青い目をそいつ(ノレン)に渡した?

死神のお前は青い光りを秘めている。それはお前の父、サタンの形見のはずだぞ」

ノレンは蚊帳の外だった。だがわかっている。ノレンが感じた温もりは、ノレンをまもる彼の覚悟だったことに

カナメは自分の青い目のチカラをみついでいるつもりもなくただ一言

「みついでやったのさこの女に」

そう温もりを知ってる私だけに伝わる様に告白した。


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