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超絶加速の魔装機龍  作者: 諸星 乱
入学編
5/6

04話、初陣 学園東迷宮探索

「はぁ…。」


 彼、藤宮 章斗は溜め息を着き窓の外を眺める。

 今の時間は三時限目の授業中、授業内容は機龍構造基礎の時間、担当教員の新藤先生は黒板に魔装機龍の説明を書いていた。


「魔装機龍にはランクがあり、下からC、B、A、S、SSランクがある。また、SSランクの事を超級、Sランクに事を真級と呼ぶ。」


 新藤先生は板書を喋りながら書き進める。


「また、魔装機龍と従来の兵器の違いは魔法装填枠(マジックスロット)であり、そのため今では核兵器よりも魔装機龍の方が危険視されている。 そして魔法装填枠(マジックスロット)は魔装機龍の機体ランクにより変わりランクが高ければ高いほど装填数が上がる。」


 その先生の話を聞いて生徒たちの大半が章斗の事を見る。

 章斗はきずかないふりしてを窓の外を見る。


 章斗の機体である、スレイザードはCランク機体(・・・・・)である、最低ランク機であり、つまり魔法装填枠(マジックスロット)は1つでる。


 そのそのタイミングでチャイムが鳴り授業の時間が終わる。

 教室ないがザワつき号令と共に皆が席を立っていく。


「つまらなっかた。」


 章斗はそう言い隣に座る拓真(たくま)に言う。


「まあ。そういうなって。」


 拓真はそう言い章斗のほうを向く。


「いまさら分かり切ったことを長々と。」


 章斗はそう言い机の上の教科書をしまい次の時間の準備をする。


「今日の夜は何する。」


 唐突に話しかけるのは同じ小隊仲間の河原(かわはら) 正弥(まさや)だ。


「またドラハンか。」


 章斗はそう言い学生証(ケータイ)を付けて時間を確認する。


「そろそろ予鈴だな。」


 章斗はそう言い正弥は自分の席に戻っていく。


「そういえば、魁武(かいむ)は。」


 章斗は拓真に尋ねると、拓真は魁武の席の方を指さす。

 そこには、ハンドグリップを握っていた。


「あ~あれか。昨日買ってきたやつか、確か130キロだったか。」


 章斗はそう言い魁武を見る、魁武は顔を真っ赤にしてそれを握っていたが全く動く素振りがなかった。


「せきに着け~。」


 先生が入ってきたが。張ってきたのは数学担当の桐原ではなく、担任の御門先生だった。


「これからこの一年B組が調査任務に行くことになった。」


 御門先生の突然の発言にクラス中がザワめく。


「なぜ、私たちなんでしょうか。」


 それを言ったのはクラス委員長であり因みにクラス内で一番背の低い日下部(くさかべ) 詩緒(しお)だった。


「その理由は二つある、一つはこの学園では新入生は実戦を兼ねて必ず調査任務をするという決まりがある。 二つ目は、このクラスに模擬戦で唯一の撃破者が居た事にある。」


 その先生の言葉で彰斗は苦い顔をして、章斗はそっぽを向く。


「そういう事で来週に東海上迷宮に行くことになる。 各小隊は準備を怠るな、なおこの後の時間は小隊内でのミーティングの時間とする。」


 そう言い御門先生は教室を去って行った。


 生徒達は小隊ごとに机をくっつけて各々の機体状況や陣形などを話し合っていた、一つの小隊を除いて。


「今日の夕飯はなににするか~。」


 章斗はそう言い学生証の電源を付けて自身の残高を確認し、献立を考える。


「ハンバーグ。」


 魁武はそう提案する。


「予算オーバー。」


「餃子。」


「めんどい。」


「唐揚げ。」


「油物の気分ではない。」


「なら何ならいいんだよ。」


 魁武はそう言い机に乗り出す。


「やかましいよ、筋肉バカ。」


 拓真はそう言い魁武の服を引っ張り力ずくで降ろす。


「今日はパスタだな。」


章斗はそういい、学生証をしまう。


「で、陣形とか作戦は。」


 正弥はそう聞くが、拓真と魁武は言い合い、章斗は引き出しから出した本を読み始めた。


「だれも…聞いてない。」


 正弥はそう呟き、引き出しからノートを取り出し絵を描き始めた。

 そうして、4時間目は終わり、他の小隊は陣形や各々のポジションを決めてこれからの方針が決まり、訓練メニューを決めていたが、章斗達、K小隊はなに一つ話し合いをしていなかった。


「よし、昼飯だ~。 みんな食堂行こうぜ。」


 章斗はそう言い、他の三人を見るが。


「悪い、これから小隊長会議が有る。」


 と、拓真。


「この後飼育小屋見てくる。」


 と、正弥。


「筋トレだぁぁぁぁぁ。」


 と、魁武。(教室を飛び出していった。)


「一人で行くか。」


 章斗はそう言い教室を出て行った。



―食堂―

 章斗は食堂で塩ラーメンを買い、席を探していると見知って居るがそれほど仲がいいわけでもない、知り合いが居た。

 章斗はその少女に近づく。


「席となり良いかな、榊さん。」


 章斗は入学式の日の出会った少女である(さかき) (うたい)に話しかけた。


「久しぶりです、藤宮さん。」


 謡はそう言い、「どうぞ」と言い隣の席を進める。

 章斗はその席に座り、塩ラーメンを食べ始める。


「藤宮さん、噂聞きましたよ。」


 謡は自分の端を止めて章斗に話しかける。


「噂…。」


 章斗は身に覚えがなく、頭の上にハテナが浮かぶ。


「良くは知りませんが、模擬戦で唯一の撃破をしたんですよね、凄いと思います。」


 謡は可愛らしく笑いながら言い、章斗はその表情にドキッとする。


「別に大したことは無いよ、相性が良かっただけだし、運にも恵まれた。」


 章斗はそう言いラーメンを啜る。


「それに、よく分からないのになんで凄いって分かるんだ。」


 章斗はいたずらに笑い聞く。


「それは…唯一と聞いてしまうとどうも凄いと聞こえてしまいますね。」


 謡はそう言いご飯を食べる。


「そう言えばさ、ジッカB組にさ調査任務が来たんだよ、来週に行くんだ。」


 章斗はそう言い思う、(なんで、榊に任務の事を言ったんだろう。)


「そうなのですか、おきおつけて下さいね。」


 謡はそう言い微笑む。

 章斗はまたもやドキッとして目線をそらす。 そして気づく、周りから痛いほどの視線で睨まれていることに。

 章斗は謡を見る、謡は視線に気づいた様子はない。


「榊さんの方は最近どう。」


 章斗は話を謡に振り、ラーメンを一気に呑み込む。


「私はいつも楽しくしてますよ、お友達も出来ましたし、お勉強も楽しいですし。」


 謡はそう言い次々と話していく。


「そうか、そりゃよかったな。」


 章斗はそう言い席を立つ。


「それじゃ、榊さん、俺はこの後トレーニング行かなきゃだから。」


 そう言い章斗はラーメンのトレイを持ち歩き出す。


「そうだ、榊さん、俺のことは章斗でいいよ。」


 章斗はそう言いトレイを返却口に戻し食堂を出る。

 章斗が食堂を出るまで生徒の視線、主に普通科生徒の突き刺さる視線は章斗を貫いていた。



―放課後 小隊室―

 章斗達は東迷宮調査任務に向けてのミーティングをしていた。


「今回の調査任務は小隊規模の行動になる。」


 拓真はそう言い作戦デスクの上に資料を置く。


「俺達は地下の方を担当する、なお迷宮での戦利品は各々で回収して自分の小隊で自由に使用してよいとのことだ。」


 そう言い、思いっきりデスクを叩く。


「一角千金のチャンスだ、これを逃す手はない、存分に稼いでやろうぜ。」


 拓真はそう言い拳を突き出す。


「やるぞ、B‐K小隊。」


 四人は拳を合わせて「オー」と叫び、今後の方針を決める。


「今後の方針は、まずは各々の魔装機龍の魔法構成を決めて、その後にフォーメーションを決める。」


 そうして四人は自身の学生証を開き、自身の機体情報を開く。


 そして、時間は立ち調査任務の当日になった。


 指摘を貰ったので訂正しました。

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