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フリントの意思 ーもう1人の英雄ー  作者: けんぴ
1章 ドリュー解放 1つ目の英雄譚
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番外編 神のおふざけ 魔王の愉悦

※胸糞注意。自分で書いといてなんですが、こいつら嫌いです。笑

神のおふざけ


魔王を下界に降臨させた日


「みんな元気かい!?私は神!!」


答えなんて帰ってくるはずもなく。神は下界を見下ろしていた。なぜ自分が世界を作れるのか。そんなことは神にもわからない。ただ、意識が芽生えたときに自分が神であると知っていた。それゆえに、世界をコントロールする役目を担っていることも把握していた。


神は世界と生物を創造。完全なる世界を目指していつもコントロールしていた。不要な生物は滅ぼし、役に立ちそうなら繁栄させる。神はその繰り返しの中で面白い生物を生んだ。人間である。神と同じように考える力を持つ。


神はそのときからウキウキしていた。この生物なら完全なる世界を作ってくれるかもと。神には完全が何であるのかわからない。だからとりあえず、世界規模で同じ種族同士の醜い争いを3度した場合、人間の数を減らし、またそこから増やすということを続けていた。


その過程で体の強度や実力を相手に見せることのような物を作った。スキルボードである。細かい数値の指定などは作るのが面倒で2桁以上しか反映されず。4桁以上の場合には細かい数字は0で表示されるようにした。また物が見かけ以上に入り重さも変わらない箱を作ったり、クラスやスキルという区分を作り、そうすることで争いを起こす前に、相手の数値をみて諦めるみたいな展開来ないかな!?とか考えて、下界に色々提供していた。


もう人類は100回以上神の都合で数を減らされている。そして、神は下界で起こっている人類を減らしてから3度目の世界規模の争いを見ていた。いつまでも愚かだな。今まではただ神が無差別に一定数殺す、というてきとうなやり方で済ましてきたが、今回はパターンを変えてみよう。


そうしてこの世に魔王が落とされた。その魔王に神が封印されるなんて神自身は思いもせずに。



魔王の愉悦


魔王は下界に産み落とされてすぐ、この世界に溜まる恨みや妬みの負の感情から生まれるパワーを自身の闇の力として吸収した。


まず、魔王は世界中に巨大な闇の球をてきとうに打ち下ろした。人類の半分がそれで死んだ。あと3回も同じことをすれば人類は10分の1まで人数が減るであろうが、魔王は自分が神の身勝手で生まれたと承知していたので気に入らず、神に復讐するための力をと考え、まずはその役目をゆっくり果たすことにした。その過程で魔獣を作り出した。そこらへんを走る畜生共を魔術で作り替え、人間を襲うように仕向けた。一定数の魔物を世界中に放ち、魔王は次にダンジョンを作った。魔王はそれをオートモンスターファクトリーと名付け、外からランダムに動物を捕獲し、魔王が作ったコアに触れることで魔獣に変化するような機構を開発した。


ダンジョンは暇つぶしの一環でコツコツ作っていたが、ある日、小さな村の周りにダンジョンを作り、内部でコアの準備をしていると一人の人間が入ってきた。人間の女だ。魔王と目が合うなり、女は構えた。魔王は面倒だったので魔法一発で女を消し飛ばそうとしたが、女はそれを盾で防御し、片腕が吹き飛んだだけであった。魔王は女に興味がわいた。


「貴様、何者だ?中々やる。」いやらしい声と笑みが女を狙う。


「っく!この地を守る騎士!コミュ・ドリュッケンだ!貴様が魔王か!」


「如何にも!我が貴様らを滅ぼすものだ!ふはははははは!!!」


「今ここで、刺し違えてでも貴様を滅ぼしてやる!!」


女がいい表情で向かってきた。


「いい表情だ!はーーーーーーっはっは!暇つぶしに、相手してやる!!」


魔王はコミュの武装を全て破壊し、裸にした状態で空中に固定化した。


「ふむ…殺すのでは興が乗らんな。…そうだ…ふふふふっふふ、喜べ、お前はここの守護魔獣にしてやろう!貴様の身を案じた人間は貴様に殺されるのだ!!何といい考えだ!」


「こ…この下種が!」


コミュはまだ精神まで折れていなかった。家族を、住民を守るために、目の前の存在を排除しようと必死にもがいていた。

「ふふふふ…まだ折れていないのか?面白い!意識も残し、ステータスは普通の人間では到底かなわぬようにしてやる!ついでにその姿も自由に変えられるようにしてやろう!殺せ!!!多くの人間をその手で殺すのだ!!!っはあああああああああああああああっはっは!」


魔王の腕がコミュの胸部を貫き、コミュは魔獣へと作り替えられていく。


「あなた…カンナ…愛してる。」

コミュは魔獣に作り替えられる直前にその膨大な魔力を利用し、洞窟の入り口に強力な結界を張っていた。


「ほう?最後の抵抗というやつか?面白い!!滑稽だ!!貴様の愛する者があの結界を必死に破り、貴様を助けるために死んでいく!なんて面白いのだ!よかろう!あの結界は残しておいてやる!はーっはっはっは!!!」


魔王のいやらしい笑い声はしばらく洞窟に鳴り響いていた。


次回はアーサーの現在。短めです。

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