14話 帰還
短めですすいません!!!!!!
「サモンさん、魔王の討伐、手伝わせてください。」
コミュさんからの急な申し出だった。魔獣をどのくらい自由にできるのかサモンにはわからなかったが、コミュさんを連れていくつもりはなかった。カンナとともにこの地でゆっくり過ごしてもらうつもりであった。何故ならコミュさんはヒトへの擬態が出来た。先ほどステータスの確認をさせてもらうと
名前:コミュ・ドリュッケン 年齢:? lv 80
クラス:エンジェル スキル:エンジェルブレス
HP 10000
PW 10000
DEF 10000
INT 10000
SPD 10000
SPI 10000
属性:聖
最早よくわからない存在だった。恐らく住人には彼女の存在の恐ろしさが図れない。それほどに常識離れしていた。彼女曰く、魔王が遊びで能力を引き上げていたそうだ。本当に胸糞悪い性格をしている。そして何の意図でそうしたのか分からないが、擬態の能力を付与し、元の姿になることも出来た。カンナはそれを知ってすごく嬉しそうにしていた。
「…コミュさん、ケントさんもカンナもあなたの帰りを待っていました。僕は出来ればあなたにこの村に残り、家族で幸せに暮らしてほしい。」
正直な気持ちだった。確かにコミュさんの気持ちは嬉しい。これほどの戦力が入るなら、今後の戦闘に余裕ができるだろう。だがケントさんと一緒に過ごしてほしかった。
「…なら、村に戻ってからもう一度話しましょう。サモンさん。」
俺たちは転送印を使用し、ドリューへと帰還した。帰還すると村長とケントさんが駆けつけてきてケントさんはカンナとコミュを抱きしめて号泣していた。村長は俺に膝をつきながら礼を述べていた。
「サモン・フリント殿、此度の貴殿の働きはこのドリューに平和をもたらした。この村全ての住民を代表して、感謝を。」
「や、やめてください。俺は俺の目的があってのことです。それに大切なのはこれからですから、ガイムさん、ぜひドリューを素晴らしい村にしてください。」
「心得たぞ、それにしても…はっはっは!こいつ!本当にやりおった…そのうえ、コミュまで連れて帰ってきてくれた。まさに、英雄だ。」
「そんなものではありませんよ。俺は騎士フリントの息子サモンです。」
「っはっはっは!謙虚な奴だ。今宵はゆっくり休め!我が村の英雄よ!」
違うって言ってるのに、まあ、いいか。とりあえずユウカさんの家に戻ろう。猛烈に眠いや。
「サ…サモン!こ…今晩はうちに泊まって!その…お母さんのこともあるし…」
カンナからの申し出、先ほどサモンはすでにスキル確認し、エンガイムと調べてコミュは魂にカンナとサモンを刻んでいたため、カンナといればサモンと離れていても大丈夫だと分かっていた。魂に刻まれているカンナ要するに、生んだとき、カンナを体内に宿したために存在が刻まれたということだった。
「コミュさんのことなら大丈夫だよ。それに家族水入らずを邪魔したくないから。」
サモンは断ったが、コミュさんもカンナにのっかてきた。
「いいえ、サモンさん、私も賛成です。泊まりに来てください。」
泊まることになった。




