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第九十四話『リーバーへの道』

「よし、じゃあ、行こう!『リーバー』に!」

と僕が皆に言った!

次の目標値を決めたのだった。


僕らは準備を整え『ギリムウィル』のホテルを出た。

このホテルには、行きも帰りにもお世話になった。


そして、この街に来るときに通った、洞窟を通って戻り、

僕達は船を得るために『リーバー』という海沿いの町に向う。


そして、洞窟に足を踏み入れた。

「あら、確かに、モンスターがいないわね!」

洞窟に入って早々、当たりを見回して、ヒビキさんが言う。


「そうじゃろ、そうじゃろ」

と大きく頷くハーデスちゃん。私のおかげじゃ、と自信満々である。


「え、それは僕達が来るときに、倒しちゃったからじゃないの?」

と僕は普通の疑問を口にする。こないだ倒してきたのだから、それはいないのでは?と思ったのだ。


「でも、いつもだったら、自然にまた発生している気がするわね」

とカナデが言う。そういう体験を何回かしたのだろうな、と思う。この世界のモンスター発生の法則はまだ定かではない

「確かに」とキョウちゃんも言う。


「お主達にはしっくりこないかもしれなが、もともと、そんなに積極的に人の街を襲うようなモンスターは少ないのじゃ」

とハーデスちゃんが、魔物側からの説明してくれた。そうだったのか・・・。やはりそういうのは話してみないたわからない。僕らからみたら、モンスターを見つけたら、即襲いかかっているくらいのイメージだった。


「なるほど、そういうものなのか、なんらかの事情で、刺激しちゃっているってことか〜」と僕が納得する。片方だけが悪いということはなかなかないよなぁ。


「まぁ、ケルベロスは城を守るように私が命令しておったがの!」

とハーデスちゃんが言う。ケルベロスは番犬だからそれは正しい気がする。


「強そうな奴は通さん!!」

と、両手を広げるジェスチャーをしながら、洞窟にケルベロスを配置していた理由を説明する。

強そうなヤツは通さない、と堂々というハーデスちゃん、それは自信満々で言えることなのか・・・魔王ってそういうものなのか・・・と思ったが気にしないことにした。


「ケルベロスが、オヌシ達が強いことを教えてくれたので、しっかり準備できたのじゃ、それでも負けてしまったがの・・・」

とハーデスちゃんが言う。

そうだったのか・・・。裏話を聞くといろいろわかるなぁ。


「お!モンスターに遭遇せずに通れたわね!」とカナデが言う。

僕たちは洞窟の入り口までもどってきていた。

そう、あれだけ大変だった、洞窟をさらりと抜けることができた。これはたしかにハーデスちゃんのおかげなのかもしれない。すくなくとも、このエリアには平和が訪れたということだ!このエリアが少しでも広いといいのだけど。


「これで、しばらく町のことは心配せずに旅にでれますね!」

と自分の住んでいた、町の事を心配していたヒビキさんに言う。

「そうね、良かったわ!」というヒビキさん。


「あとは、『リーバー』に向うだけだなぁ、頑張って歩いて船を手に入れよう!!」


そして、しばらく歩いていると、海岸沿いの街『リーバー』にたどり着いたのだった。

「ついたわね!」とカナデが言った。

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