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第九十一話『新たな旅』

そしてまだまだ残っているカニたち。

「まだまだ食べるわよ!!後半戦行きましょう!!」

と何故か、カナデが区切って気合を入れなおした!


イクラに舌鼓をうっている、キョウちゃんとハーデスちゃん。

カニミソを美味しそうに食べるヒビキさん。

そこには幸せ空間が広がっていた。


まだまだ残っているカニを食べながら僕が聞いた

「さて、この後どうしようか?」

と、僕はこれからの目的地を決めたいな、とみんなに訊ねた。


「まだまだ、カニ食べるわよ!」とカナデ

「いま、次のカニが茹で上がるところよ!」

と、食べながらも次のカニをしっかりと準備しているヒビキさんであった。


女子達はカニの事で頭が一杯だった。

カニ大人気。


今の彼女たちの思考のリソースを奪うのは難しそうだったので作戦を変えて、ハーデスちゃんに聞く。


「ハーデスちゃん、どこか行きたいところある?」

「ふむ、そうじゃのう。街は楽しかったのぉ」

と、答えるハーデスちゃん、いままで人がいるところにあまり行ったことがなかっただろうし、刺激があるのだろう。異文化交流だ。


「そうだねぇ、あとカニも美味しそうだねぇ」

「うまい!」

と手を上げていうハーデスちゃん。

「イクラもじゃ!!」

と笑う。

カニとイクラ同時に食べるなんて幸せそのものだよなぁ。


「大きい街がいいのぉ!楽しそうじゃし」

とハーデスちゃんが希望を出す。

「ふむ」

さらに大きな街か。

ヒビキさんがここがかなり大きな街だと行っていたが。

そらに大きな街は存在すると思う。世界は広そうだ。


「私達の町を襲っていた、モンスターは大丈夫なの?」

とカナデが聞く。


「そうじゃの、とりあえず、この近辺のモンスターは悪さしないように命令を出したので近辺の街は大丈夫じゃろう。」

「魔王城と、その近辺の街ってことだよね」

と僕が整理する。


「まあ、そうじゃ、襲いかかれば襲っては来るがの」

「じゃあ、ヒビキさんたちの町もしばらくは大丈夫かな」

「そうね、結界も張ってあるし、今までに来なかったような強力なモンスターが襲ってこないということがわかれば、しばらくは大丈夫だと思うわ!」とヒビキさん。


そう、ヒビキさんたちは、根本的解決のために魔王を目指していたのだ。しかし、魔王一人を倒したところで、モンスターが全部消滅する、みたいな簡単な仕組みではないことがわかった。うまく共存していくしかない。


「となると、ハーデスちゃんの声が届かない、遠い街が目標になるわけだ。」と更に思考の整理を進める僕。


と僕は考えた。


「船を手に入れよう!」

たぶん、カナデたちも、そんなに世界のことはしらない感じだ。ネットがつながらない世界なら仕方がない。日本で最大の都市とアメリカで最大の都市では大きさも全然ちがうし、カナデたちの見たことのないような大きな都市があるかもしれない。


「船?」キョウちゃんが食いついた。

「たのしそう」

そう、僕らの新たな旅が始まる。

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