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第七十七話『エキドナ戦決着』

「ハーデスちゃんが、見えている間にエキドナをやっつける!カナデ!落ちている『隠れ兜』をゲットしておいて!!」

とカナデに『隠れ兜』を任せて、弱っているエキドナに斬りかかった。


走りだす僕。『覇竜の宝石』が光りだす。

『覇竜の剣 - ドラゴンキラーナイフ』を構えながら走る。


エキドナは翼を片方失い、キョウちゃんの1回目のナイフのダメージも残っている。つまり大チャンス。この長きに渡るエキドナ戦も終わりが見えてきた。


「かなり手ごわかったけど、これで終わりだ」

ズバアアァァァァァン!!

と、エキドナを斬りつける。

『覇竜の剣 - ドラゴンキラーナイフ』がエキドナを両断する。


「キエエェェェェェ」

とエキドナは最後の叫び声を上げる。

だんだんと、体が崩れていく。

そして消滅するエキドナ。


「た、倒した!」

と、僕がエキドナを倒したと言う。

そうだ、ハーデスちゃんの方は??と急いで振り返る。

その瞬間、カナデが僕の方を見た。


「と、取られちゃった・・・」

と、カナデが言う。


そう、カナデと美少女魔王ハーデスちゃんが

床に落ちた『隠れ兜』を奪い合っていたのだ。

ビーチフラッグのような状態で。


僕の蹴りを食らって。(ごめん、不可抗力)。倒れているハーデスちゃんより、距離はあるが、走る体力の残っているカナデの方が、『隠れ兜』に速くたどり着くかと、考えたのだが、ギリギリのところでハーデスちゃんの方が先にたどりついてしまったらしい。


「さすが魔王」と僕が笑った。

そうやはり魔王だけあって執着がある。

伊達に魔王ではないのだ。美少女だけど。いや、美幼女だけど!


「かっかっか、私の方が早かったようじゃな!」

しびれているであろう体を動かしながら、いつものような口ぶりのハーデスちゃん。その姿と謎の上から目線のギャップが彼女の可愛らしさと言えるだろう。


「これで一人ずつ、倒してやるわい!」

と『隠れ兜』を被る。そして姿が消える。


「すごい、ほんとに見えない!」

さっきは気がついたら見えなかったので気にならなかったが。見えるところから、一気に見えなくなると驚きが凄い。ほんとに『消える』!


「ハーデスちゃん、その『隠れ兜』は無敵じゃないわ!」

ハーデスちゃんがいるであろう位置に向かってヒビキさんが言った。キョウちゃんをやられたことに対する、怒りが言葉の中に含まれている。僅かに、だが。


「その能力に対抗する方法はあるわ!」

そう言って、ヒビキさんはが魔法の詠唱を始める。

いままでにない、大規模な魔力がヒビキさんに集まる。


魔力につつまれ、彼女の長めの髪が浮かび上がる。

オーラのような光に包まれている。

僕が、元いた世界にはなかった超常の力。


魔法。


一呼吸置いて、彼女が言った。

「大洪水 - タイフーン」

彼女の最大クラスの魔法が発動して、ハーデスちゃんに襲いかかった。

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