表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

74/106

第七十四話『フォーメーション』

「つまり、この階にいるはずなのに、見当たらない!!」

魔王の姿は消え。

依然エキドナは無傷のまま。

戦いは続いている。


「このままだとジリジリやられる、いなくなった、魔王も気になる!」

そう言って力を込める。

『覇竜の宝石』が光り出す。

僕の体が光に包まれる。


「出し惜しみしないで総攻撃しよう!」

剣を構え、超常の力を身にまとい、僕は、エキドナに向かっていった。


今は魔王のことは置いておいて、エキドナだ。


エキドナとは依然カナデが戦闘中。

翼の力で宙に浮いているままだ。


「とおおおおぉぉぉぉ!!」

カナデの剣がエキドナの下半身のヘビと戦っている。

カナデの剣をスルリと避け、カナデにヘビが頭突きをする。それをなんとか剣で弾く、カナデ。


エキドナはさらに、遠距離支援のキョウちゃんとヒビキさん、二人の攻撃を受けないように、常に、カナデを挟み、遠隔チームふたりの射線を塞ぐように動いている。

かなり賢いようだ。


このままでは、ジリジリと体力を削られてしまう。


「僕は、本体を狙おう」走りつつ、そう言う。

『覇王の宝石』が輝き出す。


「おおおおおおおおぉぉぉ!」

走りつつ、全力でジャンプする。

そして、エキドナはしっかり、その動きを目で追っている。

その顔には笑みすら浮かんでいる。


妖艶な美少女の笑顔だ。

うっとりしてしまう。

一節によると、彼女は、かのメデューサの孫でもあるという。


まさに魔性の血族。


女子陣には怒られてしまうが、確かに魅力的なのだった。

そして、知能も高い。


だが、今はそんなことを言っている場合ではない。

エキドナを高く飛越し、天井に着地する。

そう前回の戦闘で学んだやり方、だ。


急に、方向転換すると、相手は一瞬ついてこれない。

その隙を狙う。


『覇王の宝石』が輝きが増し。

『覇竜の剣 - ドラゴンキラーナイフ』も光を放つ。

その剣の力を壁を蹴ると同時にエキドナに叩きつける!


「おおおおお!」

と僕が叫び、更に光を増す剣。


その斬撃が、エキドナに襲いかかる。

瞬間。

エキドナの大きな翼が動き出す。


なんと、ギリギリの所を攻撃を避けられてしまった。

そう、急な方向転換にエキドナはついてきた、その行動すらも予測していたのかもしれない!!


ところが、その隙を逃さずヒビキさんが叫ぶ!!

「キョウちゃん!!チャンスよ!!」

そう、僕の攻撃を避けるためにエキドナは大きく移動したのだ。

キョウちゃんとエキドナの間には、僕も、カナデもいない!!!!


「了解」

シュタッ!

とその瞬間キョウちゃんの投げナイフが『エキドナ』に突き刺さった


そう、初めてのダメージを与えたのだ。

うめき出すエキドナ。

「キエエエェェェェェェェ」

という、声なのか、ヘビの鳴き声なのか分からない音が僕らの耳に届く。美しかった顔に狂気の表情が浮かぶ。


「最大のチャンス到来だ!!」

天井を蹴り着地していた。僕がそのまま、エキドナに向かった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このランキングタグは表示できません。
ランキングタグに使用できない文字列が含まれるため、非表示にしています。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ