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第六十〇話『作戦』

その縦の斬撃を横に避ける僕。

そう、これが作戦その一。

『縦に斬ってきたら横に跳ぶやーつ』だ。


思った以上に上手く行った。よかったよかった。


「一気に行くぞ!!」横に跳んだ僕が叫ぶ!!

横にとんだ僕が、次の攻撃態勢に移る。

このまま一気に倒してしまいたい。


だが、そうは行かない。

ケンタウロスが「グオォォォォォォ」と叫ぶ。

その方向が世界を揺らす。


ミノタウロスは、外してしまった一撃から、斧を手元に構え直し、横に飛んだ僕を見て、次は横になぎ払うように斧を使う。外してしまったことへの怒りかさらに強く握って斧を振る。


ブオオォォォォォッッっと風を斬る巨大な斧。


「ふふふ、一手遅いよね」と僕が笑う。

待ってましたとばかりの僕。

深く腰を落として、待っていたのだ。


「そうなることはもちろんわかっていました!」

そう、作戦通り。それを狙っていたのだ。

常に一手遅いよ、ケンタウロス!と思いながら。


そう、縦の一撃目は大して重要じゃない。

この横の一閃を待っていたのだ。

それが最大のチャンス。


引き続き、唸るように近づいてくる斧。

低空を横に薙ぐように襲い掛かってくる。

その攻撃力は凄まじく


斧自体は当たっていないのに、

地面を削りながら僕の方に向かってくる。

巨大なミノタウロスの斧。


でも僕は、それを待っていた。

「危ない!」まさに斬られかかっている僕を見て、ヒビキさんが叫ぶ!

「でも、コータ笑ってるわ!」と僕の表情をしっかり見ていた、カナデが言う。


斧が僕に襲いかかろうとしたその時、縦に飛んだのだ、しかもかなり高く。ミノタウロスを飛び超えるほどに!!


そして、ミノタウロスはガクっとなり、その様子を見て、天高く飛んでいる、僕に向かって、斧を振ろうとする。


「そこを狙ってたんじゃもう、遅いんだよ!!」

と僕は天井に足をつけて止まっていた。

そう、一回天井に着地したのだ。

この魔王城の天井を足場として使ったのだ!


そして、天井を強く蹴り上げる!!

ミノタウロスは天井を狙ったままだ、しかし僕はもうそこにはいな。

天空からミノタウロスに向かって降ってくる形になった。


スパアアアアアァァァァン


その瞬間。ミノタウロスのツノが切り飛ばされた。

着地する僕。


ゴオオオォォォォォっと暴れまわる

ミノタウロス。角に痛覚があるのかはわからなかった。

痛みか、プライドか。そういうもので暴れまわるミノタウロス。


パシッとその飛んでくるツノを手に取る僕。

もちろん暴れまわるミノタウロスのことは視界に入ってる。

そして、キョウちゃんに渡す。


「これなんか素材に使えない?」

「使える。貴重」とキョウちゃんが言う。

「これは『獣王の角』」

なんか凄そうなアイテムだった。


「よし、お宝もゲットしたし、一気に行きますよ」

とさらに強く『覇竜の剣 - ドラゴンキラーナイフ』を構えて暴れているミノタウロスに向かった。

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