お札
「ひっ!?うぅっ!?うぐっ…」
「大丈夫かい?…ってそこまで泣いてて大丈夫な訳ねぇよな。どうだいお嬢ちゃん。俺と一緒に行くかい?」
「(こくこく)」
「よし決まりだな。歩けるか?」
「(ぶんぶん)」
「じゃあ仕方ねぇや…よっと。」
おんぶとか久しぶりだから勝手がよく分からん…まぁいいや
「お次は3-4だったか?」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「なんかああしてるといいお父さんって感じですね」
「不思議とそう見えるな。あいつ15歳なのにお父さんっぽく見えるなぁ…何故だ?」
「落ち着いてるからじゃないですか?あと外見とか。」
「そういやアメリカ映画の登場人物を参考にしたって言ってたな…だからか」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
ズバァァァン!
「ひっ!?」
「目瞑ってな。すぐ終わるぜ」
しっかし恐ろしいねぇ…常人なら震え上がってるぞ、これ。
あった3-4。ここは普通に入れるっぽいな。
で、これが例の女子生徒の机…!?
「これは…血…?」
「……っ!」
机から血とか…この人に何があったんだ?
ええい。さっさと鍵取って退散しよう!
がしっ!
…がしっ?
「うおあ!?手!?」
僕の手と握手をするように、血塗れの手が僕の手をつかんでいた。
ぽいっと…
「あったあった。2-3の鍵。楽勝楽勝」
「…もう大丈夫です。ありがとうございました。」
「お、お嬢ちゃんもう平気かい?じゃあ降ろそう…よっと」
「こっから先は1人で行くかい?…ってももうゴールなんだが」
「…えっと…一緒に行ってもいいですか?」
「おう、もちろんだ。しかしあれだな、お嬢ちゃん随分大人っぽいな?」
「…よく言われます」
「子供なんだから敬語なんていいんだよ。子供は少し元気過ぎる方が丁度いい。…他人にめいわくかける奴はダメだがな」
「分かった…」
はい、到着しました2-3。結構簡単でしたな。
「これがお札か…よし、get。ほら、お嬢ちゃんも取りな」
「うん…」
何故か僕の服の裾掴まれてるけど…怖いのかな?
「取れ…!?」
メロンちゃんがお札を取った瞬間、黒い手が出てきてメロンちゃんを引きずりこんだ。
そして…
「うわぁぁぁぁ!」
服の裾を掴まれていた僕も一緒に引きずりこまれた…
「うおお…なんだここ…?」
「なにこれぇ…」
明らかに今までとは雰囲気が違うな…学校というより廃墟の病院って感じだ。
「…まさかこれが裏ステージか?」
「…ごめん、巻き込んじゃって」
「気にすんなって♪裏ステージなんて楽しそうじゃねぇか。」
「…あの、手…繋いでくれる?」
「まぁ、確かにこりゃ怖いもんなぁ…いいぜ。さぁ行こうか。」
裏ステージには何があるかな?