表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

お題小説

行方を追ってしまおうか

作者: 水泡歌

いつの間にいなくなったのか気付けばソレはいなかった。


頭の中を探しても心の中を探してもどこにもソレはいなかった。


どこに行ってしまったのか僕は旅に出ることにした。


色んなところを探してみた。


懐かしい場所。


哀しい場所。


優しい場所。


僕の場所を隅々まで探した。


時に笑い、時に泣き、時に立ち止まりたくなった。


それでも僕は探し続けた。


何を探しているのか僕にも分らなかった。


小さいものだっただろうか。


大きいものだっただろうか。


形すらないものだっただろうか。


でも、確かになくしてしまったものがある。


探しているうちに不安になった。


くたくたに疲れた。


何度も諦めたくなった。


もういいじゃないか。


なくしたままでいいじゃないか。


でも、確かになくしてしまったものがある。


僕は探し続け、何とか1つの扉を見つけた。


重く開けにくい扉を開けると中にはソレが入っていた。


僕はソレを持ち上げた。


なんだ、なくしたものはこれだったのか。


思い出して思わず笑ってしまった。


僕の中にそれを戻してあげた。


重くて苦しくて面倒くさくて仕方ない。



でも、僕にはソレが必要だと思った。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ