獣の島 グロウ 第一話 リア充?何それ?
グロウは三つに分かれていてその一つ目
獣の島 グロウ
それはキホウのとなりにある島大きさは縦12キロ横は8キロほど、中央にはメルカ山という標高2500メートルほどある
そこにナナシマの封印を一部解くほこらがあるらしい。
そして船の上
「あ〜〜〜〜まだ船酔い慣れねーよ。」
いまだに船酔いは治らなかったもういい加減にしてくれ、船酔いはなりたくてはなるもんじゃないんだから。
「みなさん、グロウが見えてきました」
(やっと着いたか。あ〜〜〜早く陸にあがりたいぜ)
そんな呑気ことを考えているとあの人がやって来た。
「!?師匠!?なんで此処に」
師匠が船着場で待ち伏せしていた。
ゆっくり船から降りると、
「よぉ!久しぶりだな」
「ええ、お久しぶりです」
何もないいつもの会話、俺はどうせまたバトルとでも言うと思っていた。
「ちょうどいい時に来たな。ちょっと金貸してくれ」
「え?」
「いいから早く」
「分かりましたよ。あれ?」
俺の財布には20円しか入ってなかった
「すいません。貸せるほどありません」
「なぁに!?」
師匠がやたらオーバーリアクションをしていた。
「私が貸しますよ」
天本さんが急に話に割り込んできた。
不意打ち(?)をされて俺は驚いた。
「いいんですか?」
「ええ、必要でしょう。勝利さんも」
「まあ、20円じゃあちょっと・・・」
「では渡しておきますね」
そう言って天本さんは一万円を俺と師匠に渡した」
「誰だが知らねーが助かったぜ」
「良し!じゃあ早速バトルしようぜ」
「・・・はぁぁぁぁ」
この人の頭は一体どうなっているんだ?バトル脳なのか?
「ドンマイ〜」
「気にするな。俺は気にしない」
「・・・分かりましたよ。やればいいんでしょう、やれば。」
結局こうなるのかよ。
「がんばってね。勝利くん」
「ああ、まあ、なんとかするさ」
「むー、ずいぶんとやる気ないね」
「疲れるからね。必要以上に。まあ、さっさと終わらすよ」
「でも、精一杯やらなきゃダメだよ」
「なんだ?この嬢ちゃんは?」
師匠が会話に入ってきた。
「勝利・・・」
「なんです?怖い顔して?」
「りあじゅうしてんじゃねえぞ!このばかやろう!!」」
と言いつつ俺に殴りかかって来た。とっさによけてなんとかかわした。
「何するんですか!このアホ師匠!」
「てめえ・・・バトルするまでもねえ。今すぐ消してやるよ!」
なんでこうなるんだ?俺がいつ師匠を怒らせた?・・・さっき言ってた『りあじゅう』ってやつか。
「師匠。何か勘違いしてるんですか?」
「ん?なんだ?違うのか?」
「違いますよ」
大方、桃花のことを彼女かと勘違したのだろう。
会って間もない桃花を彼女だと………?
そんなことはない。
「そうか?ヤケに仲が良かったからな」
「そ……そうかな?」
若干俺から遠ざかる
照れてるのか?
「さて、やるか!」
「結局ですか・・・天本さん。BBFください」
「分かりました」
BBFを展開し、刀を構えた。師匠は仁王立ちでいた。
「さあ、バトルしようぜ!」
お互いに距離は10メートル程あり、師匠も俺も戦闘準備をしていた。
「俺様から行くぜ!」
斬激は左手の大剣を投げてきた
『サーベルストレート!』
簡単な軌道のため軽く勝利はよけた。しかし軽くよけたのが間違いだった。よけた先に斬激はサーベルストレートをして来たのだ。
「え?」
予想外の方向から飛んできたので慌ててガードした。慌てていたので、落としてしまった。
そっから斬激のコンボが始まった。
手ぶらの師匠が突っ込んできて、体に雷を纏わせている
体制を立て直すことができず、右フックから左足で蹴り上げ、右手から雷の球に攻撃され、5メートル程吹っ飛ばされた。
「ガハァ………」
追撃に斬激は回り込みながら大剣二本を拾い、滅多斬りした。
「オラオラ!どうした!?大したことないな!」
斬激はトドメと思って二刀で切り上げた。
空中を飛び、落下したの刀がある場所だった。
「・・・」
そして勝利は立ち上がる。だが、せいぜい立ってるのが限界だろう。
だが、勝利は刀を取る。
「ハァハァハァ」
斬激は上空に飛び、切り下ろした。
だが…勝利は斬撃の攻撃を見ずに刀でガードした。
「ああ!?」
「やっと、・・・間合いに入った。」
『バーンストライク』
左手から、爆炎弾を放ち、ほぼゼロ距離で当たったため大きな爆発をし斬撃はその場で倒れた。
「おいおいマジかよ」
「言ったでしょう。すぐに終わらせるって」
勝負がついて、BBFが勝利の手に戻った。
「あ〜〜〜つかれた」
「お疲れ様です、勝利さん」
天本さんからタオルを渡される。
「ありがとうございます」
「さ〜すがは心、結構ボコされて逆転とはよくやるよ〜」
「体は大丈夫か?」
「大丈夫。問題ない」
汗の始末をし一人いないことに気がついた。
「あれ?桃花は?」
周りを見回してみたが、桃花はいなかった。
「桃花ちゃんは買い物に行きました」
「また甘いものでも買いに行ったのか」
「そんなところでしょう」
20分後・・・
「なぁ、買い物ってどこまで行ったんだ?」
「ここから約500メートル程東に行ったところです」
「ヤケに遅くないか?」
「そうですね。遅いですね」
「確かに〜桃花ちゃんはあんまり悩むタイプじゃないし、何かあったのかな」
「・・見に行ってくる」
「珍しいな。利が他人の心配をするのか」
「まあ、さっさと合流したいしこの島でやるべきことをさっさと終わらせたいし」
「ようはせっかちなんだな」
復活した師匠が俺の後ろから話しかけてきた。
「あんまり急ぐとろくなことねーぞ」
あんたが言うな、と心の中でしみじみ思った。
「まぁ、様子はみてくるよ」
そして5分後
いたいたって、ん?なんだ?あの人達?
桃花はまだコンビニにいた。周りには柄の悪い三人組の男がいた。年は20代前半ぐらい
あれは……いわゆるナンパって奴か
まだ桃花にも三人組にも気づかれていない。
「だから、道通して下さい」
「そんな冷たいこと言わないで、俺たちと遊ばない?」
突っかかるように言ってくる。あの三人に道を塞がれていたため、いつまでたっても帰ってこなかった。
あいつらのせいか、めんどくさいな。
「桃花、遅いから来たぞ」
俺の声に反応して一人が
「なんだよ。彼氏いんのかよ。・・行こうぜ」
「ああ」
「時間の無駄だぜ」
俺の時間を返せと心の底で思った。
「また、勘違いされたね」
「ん?なんか言ったか?」
「なんでもないよ」
桃花の言葉がよく聞き取れなかったがまあいいか。その時プルルルルと俺の携帯の着信音が鳴る
「はい、もしもし・・・分かったすぐ行く」
ピッと切った。
「桃花、ホテルに行くぞ」
「・・・ポッ」
桃花が頬を赤く染めた。
「か・勝利くん大胆すぎるよ〜」
何か勘違いしているようだ。
「え〜なんだ、その天本さんがホテルに泊まるそうだから今日の活動はこれで終わり」
「・・・なんだ、お姉ちゃんと一緒か」
「そうだよ。ホテルで合流する」
「じゃあ行こ!」
「おい!まて!ちょ……そこは引っ張るな〜!!
相変わらず首の襟を引っ張る。