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ブレイブ・ゼロ発動

『ブレイブ・ゼロ!』

ブレイブ超えるブレイブ。それがブレイブ・ゼロ。1人の限界では限りがある。だが、仲間達がそれが後押しする。

「はあああああ!」

「す、凄い!どんどん力が溢れてる」

「これほどまでのエネルギーは感じたことがありません!」

そして姿を現わす。武器が大幅に変わる。右手にはダブルセイバー。左手にはビームライフル。背中には桃花達と同じ羽。両手のウェポンパック(リストバンド)にもたくさんの武器が詰め合わせてある。

「凄いな。力が溢れてくる」

「これだと動く武器倉庫じゃないの〜?」

「確かにそうかもな。けどそれがブレイブ・ゼロだろ、優佳里姉」

「・・・ええ、仲間達の武器を自分の物にするブレイブ。それがブレイブ・ゼロ。私が知る限り貴方は三人目のゼロ使いですね」

「他の二人は?」

「貴方とは違う世界の人物ですよ。会うことはないと思います」

会わないと断言しないところが妙に引っかかるが、今は気にしないでおこう。

「さて、そろそろくるかな?」

こちらの準備は万端。あとは覚悟次第だ。波の音が騒がしくなる。誰ひとりとして緊張を解くことはなかった。

そして、時が来た

「来たか、統治。できれば会いたくなかったがな」

「その姿は!?なるほど、ついに本気できたか」

俺のブレイブに多少は驚いたようだ。だが構えは崩さない。

「ならば私も真の力を見せよう!」

統治の背中から黒い翼が現れる。統治は人間ではなく、悪魔であった。

「みんな、ここは俺にやらせてくれ。けじめをつけたい」

「勝利君・・・」

桃花の言いたいこともわかる。一緒に戦おうとでも言おうと思ったのだろう。しかし、これは俺の戦いだ。みんなを巻き込むわけにはいかない。

「統治!付いて来いよ!」

「ほぅ、一人で来るとは舐められたものだな」

俺が上空を舞い、海の上に行くと統治もついて来た。

「さて、行かせてもらう!」

俺は突っ込んだ。勿論無謀ではなく策だ。翼を得たことにより飛行能力と機動力を生かして、翻弄する。

「遅いな」

しかし、統治にはこの程度のハッタリは通用しなかった。ダブルセイバー・・・つまりは両刃の着いた剣の一撃はあっさりと止められた。統治の反撃は鎌の為、ワンテンポ遅かったが、左手に持っていたビームライフルが切り裂かれてしまった。

「チィ」

スピードがダメならパワーで行く。ウェポンパックから月村の太刀に似た大剣を取り出す。

「パワーで押す!」

勿論スピードは殆ど変わらない。なぎ払い、また突進を繰り返した。統治は防戦一方に見えるが、押されているのはこちらである。どんどん手がなくなっていく。統治は上手いことにいなし、防御を繰りかえしている。

「この程度か?お前のブレイブは?」

「まだだ!」

次の策は射撃。誠治のラグナロクを模倣した武器イブテロスを取り出した。

「いっけえええ!」

発射は出来た。しかし一対一では簡単に避けられるものだった。

「・・・今度は此方から行かせてもらおう」

統治が反撃を開始した。統治のスピードは俺よりも速かった。

「速い!」

咄嗟にガードをしたが態勢を崩された。統治はその隙を見逃さず、俺を蹴り上げた。

「終わりだ」

『無天爪牙』

統治の鎌から衝撃波が現れる。その牙は天をも切り裂く勢いだ。俺は避けきれず海へと落下していった。

「勝利君!」

「利!」

「勝利!」

「(俺は、奴には勝てないのか?ここで終わるような男なのか?俺は?・・・ダメだ、ダメだダメだ!俺は約束したんだ。桃花を守るって約束したんだ。だからあいつを倒すまでは、負けられないんだ!)」

態勢を立て直し再び統治へ向かう。

「あの一撃を受けてまだ立ち向かうか?つくづくしつこい奴だ」

「・・・うるさい」

今の勝利には統治を倒すという考えしかなかった。目の光沢がなくなり本気で統治を殺す気だった。そこからは無言だった。まずは大剣を取り出しただ突っ込んだ。だがスピードがさっきの比ではなかった。統治は防御はおろかいなすことすらできなかった。

「!この私が押されているだと?」

「はあぁぁ!」

大剣を振り回しているというのに隙が少ない。重心の移動が良く出来ており、威力も増大している。

「くっ、調子に乗るなよ!」

統治はカウンターを仕掛けたがそれすらも勝利は力でねじ伏せた。だが、すぐに引いた。

統治はカウンターと同時に勝利の動きを封じようと結界術を発動させていた。しかしそれすらも勝利は読んだ。大剣からダブルセイバーに変え、様子を伺った。

「ふっ、所詮貴様も戦いの中でしか生きられないということか?かつて殺戮の勝利と呼ばれていた目と同じだぞ?」

「確かにそうかもしれない。でも違う!今の俺は守りたいとい強い意志がある。お前とは背負う覚悟が違うんだ!」

「その口、どこまで続けられるかな!」

今度は統治から仕掛けてきた。鎌から放たれる斬撃を受け止め、いなしつつ反撃している。

「だが、お前は殺戮の勝利である事に変わりはない!」

「違う!」

やや大ぶりの攻撃を思い切ってかわし、後ろに回り込んだ。

「俺は・・・俺は・・・ブレイブゼロスター、天本勝利だあぁぁ!」

左薙から始まり右薙、そのまま回転し蹴り上げ、再び大剣を取り出し統治の体を貫いた。

「ぬおぉぉぉぉぉぉ!」

統治が声にならない声を上げ海へと沈んでいった。




「勝利君!おかえ・・ひゃあ、

勝利は地上に着地すると同時に倒れこんだ。丁度桃花が迎えに来たので桃花を押し倒す形になったが今の勝利には眠っていて悪気はなかった。

「スースー」

「・・・頑張ったんだね。大変だったよね。でももう終わったんだ。だから休んで良いんだよ」

きっと届くことはないがひと語りし勝利を抱きしめた。

「さて、これで勝利は過去を断ち切ることができたな」

「ええ、ナナシマに行くのは勝利が起きてからでも充分でしょう」

「結局、利次第といったところか」

「まあ、置いて行くわけにもいかないしね」




そして三日後

「勝利君?もう大丈夫なの?」

「大丈夫だってケガも大したことないって」

「その割には右足骨折両腕共に切り傷多数だけどね〜」

今の勝利は車椅子に乗っている。それを押しているのは桃花だ。

「あんな戦闘で骨折程度で済んだんだ。大したことないだろ」

「大したことことあるよ!一人で歩くこともできないんだから・・・」

やや悲しげに聞こえたがそれだけ心配されているということだろう。

「ところで勝利」

「ん?なんです、優佳里姉?」

「あなた、戦いの最後に自分のことを天本勝利と言っていましたがあれはどういう意味ですか?」

「え?そんなの・・・ノリで」

「ノリで言われたら困ります。本気なら考えてあげても良かったのに」

「え?なんか言いました?」

「なんでもありません!」

よく聞き取れなかった。やや怒ってるようにも聞こえた。

「まあ、実のところ俺は殺戮の勝利ではないということを言いたかったんですよ」

「ほう」

「心勝利はもう俺には必要ない名前なのかもしれませんね」

「正式に天本勝利を名乗ると言うのですか?」

「まぁそうなります」

「なるほど、ならば試験を与えましょう。私と戦い、勝ちなさい」

「え?」

「つべこべ言わずに始めましょう」

BBF起動

「・・・ダメだわ、いくら試験でも優佳里姉と戦うのは無理」

「・・・あははははは!おっかしい!」

「ゆ・優佳里姉!?」

「お姉ちゃん!?大丈夫!?」

「予想外過ぎてつい笑いすぎました。・・・試験は不合格ですが勝負は勝ちですよ」

つまりそれは天本と名乗っていいということだろう。

「ふぅ、さて、行きましょうか!ナナシマに」

「ナナシマ、一体どんな場所なんだ?」

「ゴ〜だね」



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