アルトマーテ
アルトマーレ
どうやら俺達が転移されたのはアルトマーレと言う島らしい。
別名『水の島』
噴水が有名で空気が透き通っている。水しぶきが美しく、また時間の流れを忘れそうにもなる。
「ふぅ・・」
ここはある公園。ベンチで「ぼー」とするのもたまには悪くない。
朝早くなので肌寒いが、気にもとめなかった。
「勝利君?ちょっといいかな?」
声をかけてきたのは桃花だった。
「ん?どうした?」
「天本お姉ちゃんが呼んでたよ」
「・・・なあ、その言い方なんか変じゃないか?」
「そう?」
「なんて言うか、普通にお姉ちゃんでいいと思う」
「そうかな?」
「そうだよ」
なんてたわいもない話をして俺は桃花と一緒に家に帰った」
「天本さん、来ましたよ。」
「来ましたか、勝利さん」
家に帰ったら誠治と正喝はゆったりとしていた。
「あれ?師匠は?」
「斬撃さんなら何処かに行きましたよ」
またか、あの人は・・・
まったく、斬撃さんは自由すぎだぜ!
まあ、いない方が楽か。
天本さんは手に丸めていた地図を取り出した。
「本題に入りましょう。ここは南西海のアルトマーレ。ここから南にあるキホウが目的地です。」
「ふ〜ん。で、ここで何をするんです?」
「ここ以外にもありそないいかただね〜」
「ナナシマに行くにはキホウ、グロウ、サイシェイ、センシンを周り、ここに戻ってきます。」
こりゃあ、予想以上に大変そうだな。パラレルワールドってのは可能性の世界だからな。
何があってもおかしくない。
「正確にはナナシマを含め五つですがね」
なぜ五こでナナなのか謎である。
「まあ、ここにいても始まりませんしキホウに行きましょう」
「そうですね。それに、あなた達は・・・いえ、なんでもありません。」
「何か言いました?」
「べ、別になんでもないんだからね!」
天本さんのキャラが一瞬にして変わった。
「お、お姉ちゃん?」
「・・・これでどうです?」
「ぇ?」
反応に困る。一つ分かることはあれは演技とゆうことだ。
「どうって・・・」
「いわゆるツンデレとゆうものです」
「いや〜なかなか素晴らしい演技だったよ」
「な、なんだ演技か。」
どうやら桃花は本気にしてたようだ。
「さて、港に舟がありますので行きましょう」
港には縦30m横10m高さは5mほどあるだろう。
「なかなか立派な舟だな」
「そうだね〜」
「広いな」
「いやー、大きいね」
各々感想を並べていく。
「これが私の舟マッチ号です。早速行きましょう」
蒸気音が鳴る。管制室には天本さんが入り、誰のためか客室が四つほどある。二人室でやや、狭いものの、機能的には十分だった。ベッドが二つ、テレビが一つ、コンセントもあるため大丈夫だ。
「さあさあ、しゅっこう〜!」
桃花の合図で出航した。