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チラリズムを語る変態

今回は制作1時間だ


ガングオーにやられたカーバーは龍から人間へと姿が戻りボロボロの姿で倒れていた。次の試練にまだ時間があると思い俺達はカーバーの近くに来ていた。

「カーバー?こう言うのは変かもしれないが大丈夫か?」

俺が心配して声をかけたがカーバーは答えない。耳が聞こえいないのか、それとも目が見えていないのか、その予想はどちらもハズレだった。

カーバーは俺の隣にいる桃花の方へ目線を向けていた。カーバーの態勢と目線を考えてればカーバーが何を見ていたのかは大体予想はできた。

桃花の前に立ち、カーバーの視線を無理矢理俺の方へ向けさせる。そして威嚇に一発弾丸を地面に当てる。

「あんた、今どこ見てた?」

「勝利君!?何を?」

いきなりの行動に桃花は驚いていた。しかしここはケジメをつけておくべきだ。

「言えないよな?桃花のスカートを下から覗いていたなんて」

桃花がそう言われてスカートの裾を抑える。顔も少し赤くなり恥ずかしがっている様だ。

俺が被害を受けた訳ではないが正直ガン見する行為はあまり褒められたものではないな。

ガングオーの手を使ってカーバーの体全体を覆う様に命令する。昔の俺なら足で踏み潰させていただろうがそこまでする理由はないな。

「桃花、お前も少し不用心だぞ。もっと気をつけて・・・

「見たいの?」

「は?」

「その・・・勝利君も見たいの?私の・・・その・・・

恥ずかしくて台詞を言えずにいるが言いたいことはある程度分かる。ここで見たくないと言う奴はどちらかと言えば変わっているかもしれない。しかし随分返答に困る質問だな。

ここで見たいと言えば恥ずかしがりながらもスカートをたくし上げそうだし、見たくないと言えば俺が少し異常かと思われる。

・・・よし、ここは勢いで乗り切ろう。


「桃花、まずその質問自体が無意味である事を知ろうか。いいか?俺ぐらいの歳の男など皆変態だ。それを隠しているか隠していないかの違いしかない。俺はどちらかと言えば隠しているが理性が鍛えられているから変態度は割と低い方だと思う。だがそれでも変態であることに変わりはない。正直見たい気もあるが見せるのでは意味がない。

例えばスーパー等で売っているの大衆向けの肉と高級レストランの肉の味を比べたら大抵の人がレストラン側がうまいと感じるだろう。それは普段手に入れることのできない幸福感が上乗せされているからより一層美味しいと感じる。つまりは希少価値というものはたまにしか味わえないからこそ意味があるものであって簡単に手に入ってはいけないんだ。エデンは自分の力で掴み取ってこそ意味があるものであり誰かから恵まれるものではない。

次は別の視点から考えよう。ここでいいえと答えた場合「動くな俺はゲイだ」などと言ってる様なものでありそれはもはや男ではなく雄と呼べるものになるだろう。俺はそんなものになれるとは思えないしなろうとも思わない。

また男女での価値観の違いもここでは重要になる。仮に俺が誠治や正喝の着替え中に出くわしても特に何とも思わないが姉さんや桃花の場合は即座に扉を閉めるだろう。まあ人によってはこの扉をヤバイものだと認識しつつも開けるかもしれない。ヤバイという認識は最高のスパイスだと感じる者もいる。これを抑えられなければ男など皆獣だ。理性が崩壊し、ただ欲望のままに行動する様では人間らしいとは言えず法律という枠で罰するのは余りにも無意味だと思うな。俺は別の意味で人間をやめていたが人は一度くらいは過ちを犯す者だ。それを一度ならず二度繰り返すのはただの馬鹿であり反省し、復習し、また別の過ちを犯し反省しを繰り返すことでは人は成長していくんだ。そして自分の中にある獣を使いこなしてこそは人は本当の意味で人になれるんだ。その事をしっかり理解しておこうな」

長たらしい演説を早口で言ったせいで少し呼吸が荒れる。しかしこれだけ言えば桃花も納得してくれるだろう。理解はされなくても良い。ただ俺は至極真っ当な変態であることを知ってもらえれば良い。

「やっぱり見たいんだね・・・良いよ?勝利君になら・・・」

桃花がスカートを捲ろうとする。

あれだけ話題を逸らせていたと思ったがとくに意味はなかった様だ。ならシンプルに言うしかないな。

「桃花、あまりそう言う事を言うもんじゃない。そういうのは時、この場合はムードというのが大切なんだ。その時が来るまで待つんだな」

俺の制止に桃花はスカートから手を離す。その時が来るのは全て終わってからでもいい。

・・・いいのか?いつかは、またいつかはと時間を伸ばしすぎるのも罪作りかもしれんな。この分だと俺と桃花が付き合うのも時間の問題だな。だが今じゃない。

よくよく考えたらキスしてる時点で俺は何かしらの責任を取らなければいけないのかもしれない。ちゃんと自分の考えを纏めたら話そう。





そう思いながら次の試練の為にまたあの真っ黒空間へと戻ることになる。

ガングオー、縁があればまだ会おう。


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