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試練? いいえコンテストです

着いたのは真っ暗闇。ゲームを起動する前のビデオ1と言ったところか。そこにはぽつんと人影二つ。勝利と桃花だ。

「ここが、ゲームの中なのか?随分と殺風景だな」

本当に何もない。指を横にスライドしてメニューを開くこともできなければ、ヘルプもなしときた。ネットゲームにおけるログアウトボタンもセーブポイントもない。いったい何をさせる気なんだろうかと考えた矢先、正面に軽いノイズがはしり、人の形を成していく。現れたのは白いちょび髭を生やし、いわゆる執事の服を着たお爺さん。

「お待たせしました。勝利様、桃花様」

「俺たちの名を?」

「はい、お二人のデータを知るのに少々待たせてしまいました。私はこのゲームの進行、解説役を務めさせていただくアルファと申します。以後お見知りおきを」

「ども、具体的になにをすればいいんだ?」

「お二方には七つの試練をクリアし、その後最終試練としてとある人物と戦ってもらいます。計八つの試練をクリアした時、お二方は今よりも強く、かっこよく、美しく、可愛く、賢く、そしてたくましくなるでしょう」

つまりは八つの試練をクリアした時俺はブレイブを使えるようになるわけだ。

「しつもーん?その試練に失敗したらどうなるの?」

「最悪の場合死に至る場合があります」

「マジかよ・・・」

そう簡単にくたばるつもりはないが、桃花を守りながらとやるのは少々骨が折れそうだ。

「もっともその可能性があるのは最初の二つだけです。それ以外は命に別状はよほどのことがない限り問題ないでしょう」

つまりあげて落とすということか、しかし最後の試練にまでないのはどうも腑に落ちる。戦うのに命の危機なしとはいったい・・・。

「さっそく最初の試練を受けてもらいます。まずはプライドの試練、二人で協力し敵を倒してください。敵は一人ですが、非常に強力で傲慢です。心してかかってくださいね」

「桃花?一応言っておくが最低限自分の身くらいは守ってくれよ?できるだけカバーはするけど」

「大丈夫!心配しすぎだよ?」

その自信はどこから出てくるのやら、しかし気持ちで負けていたら勝てる戦いも勝てないのは事実だ。深呼吸し腹に力を入れる。どんな試練がまっていてもやるだけだ。

我ながらヤバイ扉開いちゃうかなと言いながらゲーセンに入り、真っ先にガンダムVSの台に座り、プロヴィデンスを選ぶ俺は僅か一分で最後の扉を開く。

オレヴァ・・・アセッタノカナ・・・

(次の話のことを話しています)

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