第3話
真人には、彼女がいる…。
それを知った事で気分は、良くなかった…。
だけど、最後になるかもしれない恋人ごっこを最後までする事にした。映画を観て…帰り道に寄り道した…。
可愛いカフェを見つけた私は、真人を誘って、中に入る…。
「真人くん?」
誰かが、真人を呼び止める……。
女の声……。
真人の彼女じゃない事を願いながらも…声がした方を見る。
「あれ?綾。」
誰!?この女は?小さい子…。
地味な、少し可愛いだけの子…。
まさか、真人の彼女なんて言わないわよね…?
「真人?この子知り合い?」
彼女なわけない……!
きっと、同級生なのよ……。
真人の彼女なら、もっと美人で、私が、認めれる子にちがいないもの!
「祐子姉。紹介するよ。彼女は、玉井綾。俺の彼女だよ。綾、この人は、俺の姉の祐子。綾の事、紹介しろって、言ってたばっかなんだ。」
やめて…!
ヤダ!
何で、こんな子なの?私より…劣る子が…真人の彼女なんて、あっては、いけないんだから!…心では、そう叫んでいても、普段と変わらないように、装う…。
「初めまして、真人の姉の祐子です。いつも、真人が、お世話になってます。」
心にもない言葉を言いながら、笑顔で接する……。
本当なら、笑いかけたくない相手なのに……。
「は…初めまして!…真人くんと、お付き合いさせていただいてる、…玉井綾です!ふつつか者ですが…宜しくお願いします…!」
何!?…この子…?嫁に来たような、挨拶して…ずうずうしいにも、程があるわよ?
気に入らない子。こんな子の何処を気に入ったの?
「まぁまぁ、硬い話してないで、座って話しよう。」
真人は、私達を席に座るように、うながした……。