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午前零時のプラットホーム
心地よかった彼方の優しさ
触れているだけで幸せを感じていた
思い出のアルバムを捲っていくように
頭に浮かんでくる二人だけの時間
彼方の部屋から漏れる窓明かり
ただ指輪を外した手をじっと見つめる
もう帰らないと決めたから
別れの言葉を告げずに黙っていくわ
いつかこんな日がくる予感をしていた
彼方の優しさが私を駄目にする
甘えたままでいられない
だからサヨナラするわ
いつも絶やさない彼方の微笑み
それがもう耐え切れなくなった
決意が鈍るから探さないで欲しい
もう一緒にはいられないの
駅のホームに舞い落ちるぼたん雪
頬に伝う涙がポツリと落ちる
旅立ちの時が訪れて
もう泣かないって決めたのに目が霞む
いつかこんな日が訪れると恐れていた
私の気持ちに気がついて欲しかった
優しいだけじゃ駄目なの
だからサヨナラするわ
吹きさぶる木枯らしが背を押すように
最終電車に足が向かう
流れ落ちる涙を残して
彼方にサヨナラするわ




