第十九話:ジムニー大改造!?〜新しい挑戦と篠原先輩の助言〜
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桜木 萌 @新卒ジムニー女子 2026年03月30日 09:00 JST ID:moe_jimny
オフロードイベント、リベンジしたい!
ジムニー、もっとカスタムしたいな。
でも、どうすればいいんだろ?
誰か助けてー!
#ジムニーカスタム #リベンジ #悩む
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萌は、第14話で大失敗したオフロードイベントのことを、忘れられずにいた。
あの泥沼。
あの悔しさ。
「次こそは、絶対成功させる!」
萌の心には、リベンジへの情熱が燃え上がっていた。
そのためには、ジムニーのさらなる進化が必要だ。
萌は、ジムニーの新たなカスタムを検討し始めた。
より実用的に、そして安全性を高めるための改造。
参加者が、どんな状況でも楽しめるイベントにしたい。
カスタムの資料を眺める。
インターネットで情報収集。
だが、萌の頭は混乱するばかりだった。
「どこから手をつければいいんだろ…」
資金繰りも大きな悩みだ。
会社は「みちくさ経費」という素晴らしい福利厚生がある。
だが、カスタム費用は、さすがに全額経費で落とせるわけではない。
萌は、大きくため息をついた。
そんな萌の様子を見て、営業部エースの篠原健太が声をかけてきた。
彼はいつものように、ロードバイクの整備をしている。
「桜木さん、そんなに悩んで、
また文明の利器に貢ぐおつもりですか?」
皮肉な口調だ。
萌は、少しムッとする。
「篠原先輩には関係ないですよ!」
篠原は、萌の企画書をちらりと見た。
そして、意外な助言をくれた。
「カスタムというものは、
ただ部品を付けるだけではない。
全体のバランス、軽量化、効率性。
それは、自転車の設計思想と共通する」
彼の言葉には、確かな知識と哲学が宿っている。
萌は、篠原の言葉に、思わず耳を傾けた。
篠原は、自転車の軽量化や効率化の知識を活かし、
ジムニーのカスタムに協力してくれることになった。
「無駄をなくす。それが、究極のカスタムです」
篠原は、萌のジムニーの設計図にペンを走らせる。
「え…?そんなところまで見てたんですか!?」
萌は驚きを隠せない。
篠原は、淡々と説明する。
「自転車は、人間の力を最大限に引き出すために、
徹底的に無駄をなくす。
車も同じです」
彼の言葉は、萌にとって、新鮮な視点だった。
車と自転車。
全く異なる乗り物。
しかし、そこには共通する「効率性」という思想がある。
篠原の助言は的確だった。
萌は、彼の知識と経験に感銘を受けた。
資金繰りの悩みも、篠原の助言で、
少しずつ解決の糸口が見えてきた。
彼は、効率的な部品選びや、
中古パーツの活用方法まで教えてくれた。
車と自転車の垣根を越えた協力関係。
それは、萌にとって、新しい挑戦の始まりだった。
篠原は、相変わらず皮肉屋だ。
だが、その根底には、
萌の情熱を認め、成長を促そうとする優しさがある。
萌は、そう感じた。
ジムニー大改造。
それは、単なる車のカスタムではない。
萌自身の「挑戦」と「成長」の象徴だ。
次回のイベントでは、
この「新しいジムニー」と共に、
必ず成功させる。
萌は、固く決意した。
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桜木 萌 @新卒ジムニー女子 2026年03月30日 17:00 JST ID:moe_jimny
ジムニーカスタム、篠原先輩がまさかの協力!
自転車の知識、車にも役立つなんて驚き!
パパ以外のカスタムは初めてだから、ドキドキするなぁ。
次回のイベント、絶対成功させるぞ!
#ジムニー大改造 #篠原先輩 #新しい挑戦
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次回予告!
萌:「社長!地域のお祭り、ジムニーで手伝います!」
岩田:「おお、萌ちゃん!君のジムニーは、地域の守り神だな!」
次回、第20話:ジムニーと祭!〜地域イベントの裏側と絆〜




