式典【一】の[十二]
「それだけ気合いあるなら大丈夫そうだな」
安心して狼王も肩の力を抜くと苦笑する。
「皆ー!!昼食出来たわよ!!」
「おー、今行く」
下から芽に呼ばれ、狼王は返事をすると、三人で一階へと降りていくのだった。
月商会本店地下には、広大な面積を誇る地下訓練場があり、光宛は一人でひたすら双剣を振っていた。
……ずっと姫様を近くで見て来たのに……
……初めて会った男に先を越されてしまった……!!
思い出すだけでも、光宛は内心で嫉妬が大きくなり、玉のような汗を流しながら帝の幻影を斬り裂くように、更に双剣を振って苛立ちを募らせる。
「光宛、荒れてるねぇ……」
「っ!?」
後ろから声を掛けられ、光宛はびっくりして目を丸くする。
後ろに振り返ると、長い黒髪を背に流し、緑色の着物に紺色の羽織を着た青年が腕を組んで立っていた。
│月狼英。月商会商会主であり、芽の養父で光宛達の主。
「……いつからそこに居られたのですか?」
呆れた顔をすると、光宛は服を脱いで上半身裸となり、手拭いで汗を拭く。
「うーん、君が来る前より、先に訓練していたから最初からかなぁ?鬼気迫る感じで中々声掛けにくかったんだよ」
苦笑いして狼英は答えると、椅子を引っ張り出して座る。
A5サイズのルーズリーフにいつも下書き書いてから打ち込んでいます(*゜∀゜)ゞ
この辺りでルーズリーフストック打ち終わったので、再びストックするべくルーズリーフに書き始めますε=(ノ・∀・)ツ




