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亡国の皇女と若き帝  作者: 玉白美琴
黒刀の章
33/63

黒刀【五】の[一]

芽達が格家に向かうと、警護していたと思われる武官や兵達が既に死んでいた。


「……首が全て一太刀で斬られている……?」


水竜は死体を見て眉を潜め……


「しかも、抵抗受けてないよ?」


冷波も困惑する。


「……一撃で仕留める何ざ……影でも名が知られた奴じゃないと無理だぞ?」


煌牙も確認して目を細めた。


「……うん、いやー、偶然だなぁ?きっと殺し合いでもしたんじゃないかしら?」


棒読みで明るく芽は言うと、屋敷へ向かって行く。


……まさか……月一族か……?


光宛は気付くが、芽に続いてその場をとおり過ぎる。


門を開けると、闘えない者達が身を縮こませていた。


「……呂白は何処に居るか分かる?」


「……おっ奥の書斎に居ります!!」


下女に聞くと、怯えながらも答えた。


「そう、ありがとう」


礼を言って芽は土足のまま中に入って行くのだった。


一方、書斎では……。


……何故月一族が生きて居られるのだ!?確かに二十年前、月一族共々……わし達で暗殺した筈なのに!!


恐怖で震えながら長椅子に呂白は座っていた。

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