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亡国の皇女と若き帝  作者: 玉白美琴
黒刀の章
26/63

黒刀【四】の[三]

少女が振り払った太刀から斬撃が放たれ、黒炎の番犬に変わると、牙を剥いてがしゃどくろに襲い掛かる。


『ぎゃあああっ!!』


黒炎の番犬に頭を噛み砕かれがしゃどくろは絶叫し、掴んでいた煌牙を落とす。


「……紫色の……髪……神の国の……皇女……か?」


落下しながら煌牙は反転させ、地面に着地すると、先に着地した少女を見て呆然とする。


『貴様は……何者だ……その髪……まさか……』



片手で頭を押さえたがしゃどくろは、何かに気付くが……



「知る必要はない……死ね」


背後に跳躍した光宛は、双剣を振るいがしゃどくろの首と、胴体に分けて斬り落とした。


『がっ……そう……か……まさか……この……国に……匿っていた……なんて……』


がしゃどくろは元の人の姿に戻ると、生首となって地面に落ち死体となる。


「白桃宮の侍女、華骨ですね」


生首を見て光宛は確認すると、芽に説明した。


「……ふう……何とか間に合って良かったわ」


一息付いて芽は太刀を鞘に納める。


「……何故……神の皇女が……俺を助けてくれたんだ?」


困惑しながら煌牙は問い掛けた。



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