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黒刀【三】の[七]
でも……こいつの言葉は間違ってないし、俺の事を知った上で……手を差しのべてくれる奴なんて……女で初めてだ。
女はいつも媚びへつらうか……男に侍っていたり、甘ったるい香を塗りたくってるイメージしかなかった。
だけど、こいつは俺の欠点を指摘した上で、俺の良さを認めてくれたばかりか……俺に協力してくれると言ってくれたんだ。
……だから俺は嬉しくて涙が止まらないんだ。こいつが……女じゃなくて男だったら……いや女でも帝として相応しいと思う。
だから俺は……こいつが帝だったら従う……!!
-ー時は満ちたりーー
「へ?」
「えっ?」
桜の木から芽と烈鋼にだけ声が聞こえ、二人は同時に桜に振り返った。
ーー妖が真の主を王と認めし時、古の盟約は果たされんーー
桜の声と同時に、烈鋼の身体が煉獄の炎に包まれる。
「なっ何だこれ!?」
びっくりして騒ぐ烈鋼は困惑しており、手足をバタつかせて炎を消そうとし……
ーー煉獄の炎、今代の巫女を主と認めし時、仕える主が必要とする得物に汝、姿を変えんーー
桜の言葉と共に烈鋼の姿が変わって行く。




