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亡国の皇女と若き帝  作者: 玉白美琴
黒刀の章
19/63

黒刀【三】の[四]   

「閃流双剣術……金剛竜断!!」


光宛が巨大な骨に向かって双剣を振るうと、金色の竜が寸劇波となって飛んでいく。


咆哮を上げた金色の竜は巨大な骨を袈裟懸けに斬り落とす。


『ぎゃあああぁ!!そっ……そんな……私が……こんな所で……』


袈裟懸けに斬り落とされた巨体な骨は、人の姿に戻ると地面に転がり、死体となって絶命する。


最期の言葉も、桃里に似て強欲な物言いだった。



「この女は……白桃宮の侍女乱骨(らんこつ)ですね」


地面に着地すると光宛は死体を見て呟く。


「骨だけに名前まで骨とは……骨好きなのね」


その場に似合わないダジャレを芽は言う。


「……」


「……」


寒過ぎて、光宛と烈鋼に冷風が吹き荒れピシッと凍り付く。


「コホン、白桃宮の侍女に命を狙われるなんておかしいわ。仮にもあんたは帝でしょ?此処まで私達を巻き込んだんだからきっちり話しなさいよ」


恥ずかしくなって咳払いすると、誤魔化すように芽はビシッと烈鋼を指差して問い掛ける。


「……助けて貰って感謝する。……俺達四人は……桃里に宦官の命を盾にされて呼び出されたんだ」


「……桃里妃の生家、格家では帝側として闘った一族の麗しい少年や青年を宦官にして人質に取っているのですが……父であり宰相である格呂白が職務を堂々と放棄しているのも帝が強く言えない為かと……」


烈鋼が礼を言うと、光宛が補足説明した。


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