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亡国の皇女と若き帝  作者: 玉白美琴
黒刀の章
17/63

黒刀【三】の[ニ]    

「うるせぇ!!女に関係ねぇだろうが!!」


カッとなって思わず烈鋼が言い返すが……


「あんたが追われているんだとしたら、絶対にこっちに来るじゃない!!」


負けじと芽も言い返した。


『みーかーどー!!逃がすかぁー!!』


真上からおぞましい声と共に、巨大な骨がやぶの中から出現する。


「ほらぁっ!!言わんこっちゃないわ!!」


芽が指差して叫んで光宛の背から顔を出す。


「ちっ!!」


舌打ちした烈鋼が腰に差している刀を鞘から引き抜く。


刀身に烈鋼の妖力を纏い始めていき、やがて黒い妖力は黒い炎となって刀身を覆った。


「……黒一族に伝わる煉獄の炎か……」


目を細めて光宛は呟くが……


「妖力が一定じゃないわ、それに揺らいでいる。あのままじゃ……本来の実力も出せないんじゃないかしら?」


冷静に芽は観察して指摘する。


「……つまり弱体化していると言う事ですか?」


「うん、それが毒か術か分からないけど……」


思わず光宛と芽は顔を見合わせる。


烈鋼は地を蹴ると、巨大な骨に向かって走り出す。

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