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黒刀【三】の[ニ]
「うるせぇ!!女に関係ねぇだろうが!!」
カッとなって思わず烈鋼が言い返すが……
「あんたが追われているんだとしたら、絶対にこっちに来るじゃない!!」
負けじと芽も言い返した。
『みーかーどー!!逃がすかぁー!!』
真上からおぞましい声と共に、巨大な骨がやぶの中から出現する。
「ほらぁっ!!言わんこっちゃないわ!!」
芽が指差して叫んで光宛の背から顔を出す。
「ちっ!!」
舌打ちした烈鋼が腰に差している刀を鞘から引き抜く。
刀身に烈鋼の妖力を纏い始めていき、やがて黒い妖力は黒い炎となって刀身を覆った。
「……黒一族に伝わる煉獄の炎か……」
目を細めて光宛は呟くが……
「妖力が一定じゃないわ、それに揺らいでいる。あのままじゃ……本来の実力も出せないんじゃないかしら?」
冷静に芽は観察して指摘する。
「……つまり弱体化していると言う事ですか?」
「うん、それが毒か術か分からないけど……」
思わず光宛と芽は顔を見合わせる。
烈鋼は地を蹴ると、巨大な骨に向かって走り出す。




