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亡国の皇女と若き帝  作者: 玉白美琴
黒刀の章
12/63

黒刀【二】の[二]     

「皆起こさないように外に出ようっか?」


「……うん」


光香に聞かれて芽は頷いた。


二人で寝ている皆を起こさないように、何とか注意して庭に出ると、昨日と同じく桜が狂い咲いていた。


「……綺麗だよね、何度見ても……」


桜を見て芽が呟くと、芽の髪が黒から紫色に変わっていく。


「……芽、髪が……」


目を丸くして光香が思わず口にする。


「新月の夜になると……どうしても元の色に戻ってしまうみたい」


泣きそうな困った顔をして芽は光香に答えた。


「……芽、落ち着いて聞いてね。この桜は元々、現世と妖世の狭間に封じられているの。桜を見れるのは咲家の中でも姫巫女の素質が強い者だけに限られているのよ」


真剣な表情で光香は芽に言い聞かせるように説明する。


「……どう言うこと……?」


訳が分からず、芽は目を見開いた。


「この黒国は、当時の天皇の勅命を受けた式妖達が建国した国。直系の血を引く姫巫女がこの地へ来た時は……式妖達が黒国を譲り渡すと(いにしえ)の約定より決まっているの」


「……意味分からないわ……もしかして……光香はずっと私が誰か知っていて側にいてくれたの?」


光香の言葉に混乱しながらも、芽は聞き返す。


「……俺の本当の名は光宛(こうえん)と申します。我が主、狼英様の命にて姫様の護衛を務めております。主の望む事はただ一つ、この国を姫に統治して貰う事でございます」


光宛は頭を下げると目的を話す。


「でも……今の帝が何て言うか……それに私は国を乗っ取りたいとは思わないわ」


それでも芽は否定して自分の意見を言う。


「敵に囲まれた今の帝では……どの道長くは持たないでしょう。聡明なる姫様の統治の下、この国は一からやり直すべきです」


光宛は淡々とした口調で告げる。





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