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なまくら

作者: 秋暁秋季

注意事項1

起承転結はありません。

短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。


注意事項2

生涯をかけた相棒になって欲しいです。



暇さえあれば女を取り替える放蕩息子。それが世間一般の俺の評価だった。 別に嘘ではないし、その事を否定するつもりもない。ただの事実だ。そんな俺を一族総出で爪弾きにし、これまで以上に無いものとして扱った。つまり、家を追い出されたのだ。

気楽な物だ。これからは出会い頭に暴言や水を浴びせる事もない。

そう思って来た矢先、本家から刺客を送り込んで来た。どうやら俺への嫌がらせと、この女の追放を兼ねている様だった。

女は品定めをする様に上から下まで視線を走らせると、目にも止まらぬ速さで胸倉をつかんだ。

「しっかりさなさい。これからは私の主なのですから」

そう言って肌蹴た胸元の釦を停めにかかる。時折爪の先が素肌に触れるが、そこに疚しさはなく、ただ機械的な冷たさがあった。


「お前、何しに此処に来た。クビになるなら、態々此処に来る必要も無いだろ」

「此処に来る事を私から志願致しました。貴方自身に興味があったから。女誑しは私の好みでは御座いません。見た途端に反吐が出る程。でも貴方の事はそこまで拒絶反応を示さなかった。その理由を知りたいのです」

女は無表情にも淡々とそう述べた。そういや本家にいたメイドから情事の後に聞いたことがある。全てを完全無欠に機械的に熟す同僚がいると。そのせいか協調性もないと愚痴っていた。……あの女か……。

少し興味が出てきた。だから手始めに、女の服を引きちぎった。耳障りな、だが何処か心地よい音を立てて、胸元を肌蹴る。

「犯して捨てられるなんて事は考えなかったのか?」

「御安心を。自衛の心得は御座いますので」

そう言って表情一つ変えずに女は立っていた。成程さっき釦を止める時、なにか仕掛けたな。

視界がぼやけて立っていられない。思わず笑みが零れる。強い奴は嫌いじゃない。

「やりやがったな。……このアマ」


オマケ

それから数ヶ月経って、女の無表情さの中に感情を見出した時のこと、彼奴の方から声を掛けて来た。

「最近何となく気がついて来たのですが、貴方は女性を侍らせても、決して鼻の下を伸ばす事はしないのですね。それが恐らく不快感を感じない一つかと」

「そんな大事な事かよ」

「世の女性がどうだかは存じ上げませんが、下卑た、だらしのない顔をして女を犯す輩を私は『不清潔』だと判断しているようなのです。ただ涼しい、気丈な顔で犯されたらまだ清潔感があります」

それから眼光を灯して俺と目を合わせる。

「つまり、私にとって忌むべきものは、『犯す』という行為ではなく『下卑た、だらしのない顔』だったということです。新たな気付き。とても好ましく思います」

なまくら

というのは、怠けてだらしのない人。つまり主人公から。

他にも掛けようと思いましたが、今はこの程度に。



プロトタイプがあるんですよ。主人公と側仕えちゃんの。

性格と外見は変わってなさそうですが、それ以外は結構変わってると思います。


設定的に、側仕えちゃんは自分の事をあまり理解してません。

全て機械的かつ、感情もあまり動かないので、自分のことを理解する為に何でもします。


とりあえず一番心が動いたのは

『女の子誑しはマジで嫌い。でもあの放蕩息子の事は無心で居られる。何故?』

というという疑問から。

疑問や課題は残るながらも、自分のことを知ることに喜びを覚えるタイプの子です。

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