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なろうラジオ大賞4

異世界恋愛で夏祭りとか普通だよね?

掲載日:2022/12/18

「え? なにこれ?」


 私が書いた小説を読んだ友人は怪訝そうに眉を寄せる。


「え? って、今はやりの異世界恋愛だけど?」

「いや……それは最初に聞いたよ。

 でもさぁ、なんで夏祭りなの?」

「……え?」


 友人曰く、異世界なのに夏祭りはおかしいとのこと。


 でも――


「異世界なんだから、何があっても別にいいでしょ?」

「いや……でもさ。

 なんかヨーロッパみたいな雰囲気じゃない?

 説明もなく唐突に夏祭りが始まったりしたら、

 おかしいって思うのが普通じゃない?」


 彼女の言う通りかもしれない。


 でも設定は作者が好きに決めてもいいじゃん?


「設定なんて自由に決めていいでしょ。

 そもそも魔法とかの方が不自然じゃない?

 ヨーロッパには魔法なんてないでしょ?」

「うん? でも魔女とかいるよね?」


 実在する魔女と、異世界の魔女は別物。

 比較すること自体が間違っているのだ。


「現実の魔女と、ファンタジーの魔女は違うよ」

「ふぅん……」


 腑に落ちない感じで私の話を聞く友人。

 どうも納得がいかないようだ。


 まぁ、別に納得してくれなくてもいい。


 これが私の書きたかった世界なんだから。

 私の作品を読んで誰が何を思っても自由なのと同じで、私が何を書いても自由なのだ。


「まぁ……いいけどさ。

 でもやっぱり変なところがあるんだよね」

「変なところ?」

「どうして綿あめの原材料が岩なの?」


 やれやれ。

 また説明が必要か。


「これは砂糖味の岩なの。

 岩塩の砂糖版だと思って」

「砂糖って鉱物とは違うと思うよ」

「それは現実世界のことでしょ?

 私の世界では違うの」

「はぁ……」


 呆れたようにため息をつく友人。


「なんでもありだね」

「そう、なんでもありなんだよ。

 それが異世界」

「そっか……そう言うものなんだね」


 ようやく理解してくれたらしい。


「それで、面白かった?」

「いや、全然」

「なんで?」

「だってさぁ……これ。

 婚約破棄されないじゃん」


 そう言って残念そうな表情を浮かべる友人。


「……は?」

「異世界恋愛って言ったら、ざまぁじゃん。

 なんで王太子と一緒にラブラブ夏祭り楽しんでるの?

 普通、悪役令嬢が主人公で、婚約破棄されて、

 ざまぁするのが異世界恋愛でしょ?

 おかしくない?」


 おかしくない。

 声高らかに訴えたい。


 異世界恋愛にざまぁも婚約破棄もいらない。

 愛に満ちたラブラブの恋愛こそ必要なのだ。


 少なくとも、私にとってはね。

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― 新着の感想 ―
[良い点] 異世界で夏祭り、私は違和感を抱きませんし、風情があっていいなぁと思いました。 異世界恋愛、最近はよく読むようにしていますが、やはり「婚約破棄」「ざまぁ」は強いですね。 徹頭徹尾ラブラブな作…
[一言]  ヨーロッパで夏祭りアルヨ。 フェスティバルもカーニバルもアルヨ。 盆踊りはナイヨ。  別に口からお砂糖噴くようなラブラブでもいいじゃないですかー! むしろ嫌な展開一切無しで善人しか出てこ…
[一言]  砂糖岩自作で出してるけどうけいれ難いのか(-_-;)  というか「夏至祭り」的なものならどこの国にでもあるのでは?と思ったけどそもそも異世界なんで矛盾&破綻していない限りはなんでもありです…
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