【エッセイ】もう『復讐』と『ざまぁ』は、お腹いっぱい
私は、ネット小説が好き。
その中でも『小説家になろう』は、スマホでもパソコンでも、ここ数年で一番アクセスしたサイトだと思う。
その甲斐あって、ファンタジーの月間や四半期ランキング上位の作品は、受け付けない作品を除いて、ほとんど読んだと思う。
それは、私のここ数年の、日課でもある。
でも、最近は読むと、気分が落ち込む作品が多い。
今の流行りなのか、いつも以上に『復讐』とか『ざまぁ』が、たくさんある。
序盤は、割りと個性が出る作品も多いが、一方で主人公が一定以上の力を着けると、ストーリーの深みがなくなる作品も、少なくない。
そもそも、復讐が第一テーマである以上、明るい展開になるはずが無いと、気付くべきだった。
私は復讐ストーリーをたくさん読んで、理解したことがある。
主人公といえど、特定の誰かだけが、苦しむのを見たくない。
何故、主人公ばかり痛い思いをするのか?
何故、主人公は加害者の近くで、活動し続けるのか?
何故、復讐が終わっても、救いが訪れないのか?
何故、チートを手に入れたのに、悪役相手にすぐ苦戦するのか?
その一方で、単純に復讐ストーリーに、飽きてきた部分もある。では、読まなければ良い、そう思う人もいるだろう。
だが、私は問いたい。私以外にも、復讐とかざまぁに、胸焼けして飽き始めてる人も、たくさんいるのでは? と。
もちろん、なろうにも定期的な『流行テーマ』がある。
季節が移ろう頃には、変わっているかもしれない。
だから、しばらく読むのを、自重しようとは思う。
ここからは、自分語りになるが、私は、ライトノベルが大好きである。
一応、歴史物語やサスペンス、ミステリーも嫌いではないので、タイトルに興味を引かれれば、読んだりするが。
そういう意味では、読書に関しては雑食なので、この機会に新しいジャンルを開拓してみようとも、考えたりする。
そう思って、いざ本屋さんへ足を運ぶと、憂鬱になる。
特に、ライトノベルは、最悪と言える。
理由は単純で、紙媒体にも、なろう作品が浸食していて、その光景を目の当たりにすると、本を読む気分では無くなってしまうから。
出版の段階で、一定のファンが見込めるネット小説が、優先的に発売されるのは、商業的に理解できなくはない。
だが、紙もweb版も、同じ内容の作品ばかりで、初見の読者としては、わざわざ買うメリットが、見出だせない。
というか、爆死してる作品も、多いのでは? と、素人目線で、思ってしまう。
書籍化という甘い誘惑に反して、小説を書くだけで生きていける程、甘い世界とは思えない。
・・・・・・いや、これは単純に、嫉妬も含んでるけど。
万に一つも可能性は無いけど、書籍化される事自体は、羨ましいと思う自分も、確かに存在していたりする。
でも、商業的に、上手く行っているのか、余計なお世話とは思うが、見ていて心配になるのも、嘘ではない。
以上、最近のランキングへ、私から一言、物申してみました。