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個人タクシードライバー北里

近未来2030を走る③


 「私がタクシードライバーになったのは23歳の時、車が好きな普通の若者だった。それから10年ほどして個人タクシーの資格を取ったが、無事故無違反の条件を満たすのは容易な事ではなかったよ。」北里は昔を振り返る。

 「33歳にして個人タクシードライバーとなり、さっそく仕事に使う自家用車を購入。10年で完済した。楽しみは車の洗車と車に手を加えることで、内装や足周りなど特にタイヤとホイールにはこだわった。高級感のあるタクシーに乗っているお客の満足度も大いにあがったはずだ。もっとも、お客よりも「走り」を楽しんだのは私かも知れない。」

 2030年、北里は80歳を迎えた。自動運転タクシーが主流となりタクシー業もやめ、愛車は既に処分した。

「きたさん!たまには走りに行こう!」

かつての仲間が「走り」に誘ってくれた。

 「あゝ腕が鈍っては、」と言いかけて、久しぶりの運転に多少の不安を感じた。

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