エピローグV 未来へ
色々始まっちゃうからね。書きだめしたいなぁ
ではどうぞ!
俺たちはさっさと挨拶を済ませて帰ってきた。別れることにはなんの辛みも無い。深く付き合っていたわけでも無いから。ただ、桜春に挨拶できなかたのは心残りだ。と、思ったのだが・・・
「来ちゃった☆」
「来ちゃったじゃねぇーッ!」
「これは想定範囲外だ。」
「まさかついてきちゃうなんて。案外無茶するのね。」
「凛斗どうするのさ!」
「神本隊長なら話し通せると思う。」
「まぁあの隊長ならね。」
「なんで、こうなる・・・」
というふうに、ついてきたのだ、桜春が。
法律上かなりヤベーいことなのだが、どうなのだろうか。
「と、とりあえず隊長のところに行こう・・・」
桜春には職員に怪しまれないようにするため、制服を着せた。道中桜春は目をキラキラ輝かせながら色々な物を見ていた。
「一応、隊長だから許されると思うけど・・・。ほんとは記憶消去した上に送り返しなんだからな。」
「あ、奏多。ちょっと見てよ!」
「無視!?」
俺の話はそっちのけで隠していた方の眼を前髪を上げて見せてきた。
「あれ?五芒星が消えてる。」
「『星海の渡航者』としての能力はなくなったってことなんだ!私にとったらあんなもの、枷でしか無いから。」
「嬉しいわけだ?」
「もちろん!」
親佐の私室に突入するとなにやらものすごい重い空気が流れ出した。
「その少女は、誰だね?」
「彼女は・・・」
となんとか誤魔化そうとしたら、
「私はただの陰陽師の土御門 桜春です!みなさんには内緒で勝手についてきました!」
となんにも包み隠さずに言ってくれた。
(おいいいいいい!大問題だろ!法律で裁かれんの確定・・・)
「陰陽師だったら気づかないかもしれんなぁ・・・。なら君たちにお咎めは無しにしよう。その代わりにだけど、桜春、だったか。彼女をちょっとばかり預かる。この基地でな。」
変に重い空気は消えていた。
「え、じゃあ!」
「ああ。桜春くん。歓迎しよう。なぜ付いてきたのか、ぐらいは尋ねるがまぁそんくらいだ。あ、お前たち、報告書待ってるぞ〜。」
それは盲点だった。だが、こればっかりは破れない規則なのでしっかり守ることにする。
「では、状況終了!ご苦労だったな2週間の休暇もやろう。」
「「「ありがとうございます!」」」
俺たちは2週間の休暇をいただいた。結局1週間は報告書作成で潰れたが。それにどうもこれで終わりというわけでは無い気がしてならないのだ。
(マモン・・・。もし俺の直感が当たっているならこれは始まりだ。最低7回旅をしなければならないだろう。まぁ、それなりに楽しかったから良しだけど!)
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時間が流れる空間で少年と少女はプカプカと浮かぶ。
「面白かったでしょ?」
「えー。なんかもっとワクワクするお話をしようよ。」
「ワクワクしなかった?」
「うん。」
「えー。」
少年は外見の年相応の振る舞いをする。たとえばジタバタしてみたり。
「でも、この話にはまだまだ続きがあるんだよ。ここから物語は大きく動き出すんだ!」
「ほんとに?」
「ほんとだよ!なんだったら僕も、で・る・し♪」
「でるの?カッコいい?」
「ああ、カッコよくドーン!さ!」
「聞きたいかも!」
「よく言ってくれた!じゃあ語りを続けよう。彼らの旅はまだまだ終わらないのだから・・・」
お付き合いありがとうございました!まだまだ旅は始まったばかりなので今後ともよろしくお願いします!