第二話 陰陽師
どうも、1週間ブリブリブリブリブリュリュリュリュ・・・脱糞が止まりません。だずげで
というわけでどうぞ。
「将軍様!」
「なに?」
「今日の会議にはどうかご参加ください!」
「え〜、そういうのは妻に任せているから。」
「あ〜そうでしたね・・・ってダメですダメです!富子様が干からびてしまいます!」
「む、富子が干からびる姿はみたくないな・・・」
「でしょ!?だから義政様!どうかご参加を!」
「わかったよ。室町幕府八代将軍足利義政。妻のためにひと頑張りしよう。」
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俺たちは1467年、京都上空にタイムトラベルした。
「ホールアウト。時刻は1時50分。船体に異常なし。全推進システム異常なし。」
「火器管制システムも異常なし。」
「全システムオールグリーンっと。奏多、クローキングシステム起動。」
「了解。クローキングシステム起動。」
クローキンングシステムとは、物理的に視界から消える遮蔽装置のことだ。これがなければタイムトラベルしてはならない決まりになっている。この時間の人を困惑させかねないからだ。
「降りれそうなところはないし、上空待機一択なんじゃない?」
着陸場所を探すのは麗蘭の仕事だが、無いと言うのだからないのだろう。
「奏多と麗蘭を地上で降ろしてアルカディアは上空へ離脱。陰陽師が多分この時代にはまだいるから、そこを目指すのがいいよね。」
「土御門家ね!」
麗蘭と凛斗はやけにこう言うことに詳しい。俺はというと超理系男子だったから、興味が無かった。
ちなみに土御門とは陰陽師を多数輩出した家で、安倍晴明の直系だ。
「俺は土御門の館を探しておくから、2人は準備をしておいてくれ。」
凛斗の作戦に俺も麗蘭も賛成した。というわけで降下は1時間後なので準備をした。
「奏多?」
「どした?」
「現地の服の服装ってどんなんかな?」
俺たちの準備はそれも含まれる。もちろんのことだ。現地人を驚かしてはいけないからだ。
「さぁね。大体今回の作戦についてはあまり関係ないか?」
「そっか。個人単位でのクローキングシステム出ないかなぁ・・・」
「遮蔽対象が小さいものの方が遮蔽しにくいんだって。」
と愚痴やら何やらを言っているうちに時間は過ぎた。
〜1時間後〜
作戦の段階確認が始まった。
「現在、現地時間で3時。誰も起きて無いだろうからあんまり気遣いはしなくていい。まずは土御門表札のでかいお屋敷に行くこと。」
「了解。で、降り立った段階ではまだパンコスミアは起動しなくていいんだよね?」
「ああ。麗蘭はミラージュフィロットを着ておいてくれたか?」
「やっぱり恥ずかしいわね。ラインが目立つって言うか・・・」
まさにその通りだと思う。ちなみに麗蘭はかなりラインが良い方だ。まぁ言うならば・・・
「わがままボディ・・・」
すると麗蘭の鋭い視線を感じた。
「褒められているのか、奏多がただの変態なだけなのか・・・」
「褒めてるよ。」
すると麗蘭の視線が緩んだ。
凛斗が一つ咳払いをいれた。
「麗蘭。とにかく侵入してでもいいから土御門の屋敷に入ること。」
「了解。」
「奏多。麗蘭のバックアップに回って。」
「了解。」
凛斗は俺たちの端末に座標を送信した。
「作戦開始!」
の凛斗の号令とともに俺たちはアルカディアから地面に飛び降りるや否や走り始めた。
「奏多!」
「なに?」
「得意じゃないかもしれないけど後衛よろしく!」
「わかったよ!」
ちなみに俺の方はあまり穏便にやるつもりはない。というのもふつうに陽動が目的だからだ。
「陰陽師だったら式神ぐらいいるんじゃない?お話しできればいいんだけど。」
俺の嫌な予感は結構正しいと思う。どうせこちらの話を聞かずに攻撃してくるんだろうなと。すると門の前で固まっていた龍の置物がひとりでに動き出した。
「予感的中!麗蘭ここは任せて中へ!多分この式神が一番大きいから!」
「オーケーッ!任せたわッ!」
そう言って壁を飛び越えた。
(壁に術はかかってないのか?なーんか怪しいよな・・・)
「ってうおっ!」
尻尾が容赦なく振り下ろされた。思考している場合ではない。全長約3mの巨大な龍が襲いかかってくるのだから、今までやってきた訓練は正直ほぼ意味がない。
「というかこの式神吠えないの!?」
吠えない龍と一体なんなのだろうか。だがその強さは本物だ。
「ゼッタイ倒せないなコレ!」
久方ぶりに能力を使うタイミングだと感じた。
「ふぅ・・・『視せよ』。」
この呪文のような言葉は俺が能力『瞬間予測』を起動するために必要な言葉だ。ちなみにこの能力は2秒先の確定している未来を予測する能力だ。一回起動すれば好きなタイミングで能力を発動できる。2秒先の未来しか見えないが俺の身体能力と相まって敵にしちゃ脅威でしかない、と思う。あれ?自画自賛しちゃってる。
「これはマズイ。視えた未来が絶望的なものしかない!」
視えてもその予測を回避に使ってしまう。レジストソードとか、ルミナルガンとか多分効いてない。
「麗蘭の方が絶対相性よかったよネ!」
麗蘭の能力は『電磁操作』。龍型式神とはいえ電気には弱いはず。
「でもやるしかないってこと・・・さっ!」
度々くる大攻撃をかわしながら弱点を探す。するとあることに気づいた。
(こいつ、腹隠してるよな・・・。)
明らかに腹を庇いながら動いている。そこに弱点があるのは明白だ。次に攻撃がきたらそれを回避しなんとかひっくり返せたら一番いい。
「よしっ!ここだぁっ!」
コロッ
アレ?あっさりひっくり返ったんだが。めちゃくちゃ軽い。
「あ、ボタンあるわ。ポチッと。」
ふぅ、と一息ついた。
「止まったな。なんだったんだこいつ。ていうかよく考えたら普通、尻尾が振り下ろされた時点で地面壊れてないのおかしいよなぁ。」
無駄な戦いをしていたわけだ。
「先入観って怖いね!」
「キャァァァァァァァッ!」
俺も早速中に入ろうとしたが、屋敷の中から黄色くなさそうな悲鳴が聞こえた。
「やべ。こんなハリボテを表に配置するなら普通本命は中だよね。」
あせって中に突入した。
「え、ヴェェェェェ!?」
まずい。麗蘭が式神にセクハラ行為をされている。具体的には胸揉み。からの
全身を撫で回さんが如く伸びる腕を解こうとした。
「それはやばいって!」
「奏多、はやくなんとかして!」
そう言われてもなぁと俺は思った。なんとかしたら、遅いと言われてスタンガンビンタ、なんとかしなかったら後で10万ボルトビンタ。後者は嫌なのでおとなしく助けることににした。
「麗蘭から・・・はやく・・・離れやが、れぇぇっ!」
と無理やり引き剥がした。
「助かったわ。でも遅かったから後でビンタ。」
「deathヨネ。」
そして引き剥がした衝撃でさっきの式神は壊れたらしい。
「まったく。どんな式神を作り出してるのよ。」
いまのところまともな式神はいない。ハリボテ式神、エロ式神。
「まったくだよ。一体どーなってんだか。まぁでも侵入者だから仕方ないよね!」
のこのこ歩いていると、一番大きなお屋敷の前に着いた。すると突然障子がひとりでに開いた。そこには人影があった。俺たちはとっさに構えた。
「多分だけど、未来人さんかな?」
と問われた。俺たちはびっくりした。
「根拠は?」
と問い返してみた。
「結構昔の予言。」
あ、ホンモノだわ、と確信するまでにそんなに時間はかからなかった。
「はじめまして、未来人さん。私の名前は土御門有宣。この家の主人だ。」
2話どうでしたか?原案ではこんなことになるはずじゃなかったんです。こんな戦闘シーンはありませんでした。でもね、思いついたからやったんです。皆さんが楽しめれは私はそれで構わないゾ!
というわけで次回もよろしくお願いします!