プロローグ 語り部は語る
「ボクが生まれてはや2万と1000年くらい。いつまで時間が川のように流れる空間にぷかぷか浮かぶのかなー。」
そう言いながら少年はくるっと体を翻した。
「私は1000年くらい経ったけどまだあきないかなー。」
そう言って少女は少年の方に身体を向けた。
「さすがに2万年もフワッと存在しているとねー。そろそろ自分の島ぐらい欲しいかな。」
「ていうか…」
「「2万年ってそんなにちがう?」」
顔を見合せた2人は声が合ったので思わずクスッと笑った。
「変わらないよね。」
「ボク達からしたら、だけどね。でも人間達の歴史からしたらものすごく長い時間なんだよ。これぐらい文明を発達させれるほどにね。」
少年はそう言ってまずメソポタミア文明の頃の町の映像を見せた。
「これが3000年も経つと…」
次に世界で1番栄えている都市、2000年のニューヨークの映像を見せた。
「ぜんっぜんちがうじゃん!?」
少女は興味津々に目を向けた。
「でしょ?そして人間達が時間概念に干渉し始めたのがこれから200年後なんだよ。」
「なるほど…。人間って面白い生物だね。」
少女は目を輝かせていた。
「それでね、ついこの前(1000年前)なんだけど面白いことがあったんだよ!人間達の西暦って暦で言うなら2300年頃の話なんだけどさぁ。」
「へ〜。私がまだあなたに作られていない頃だよね。」
「うん。色々人間達にしてきたけどあの頃が1番、時間史的にすっごく変化したんだよ。その話、聞く?」
「きくっきくーっ!」
と即答した。少年は笑いながらまた映像を出した。
「じゃあいいよ。当事者たるこのボク自身が語ってあげよう!」
どうも大人になれぬ子供です。この作品は友人二人で書いてます。片方はストーリー担当もう片方は文字に起こす担当..って感じで二人で頑張って行きますのでどうぞよろしくお願いいたします!!