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ネイチュの詩(詩)・その1  作者: ネイチュ
99/101

99.「純白」、「オルゴール」、「橋とトンネル」

「純白」


 黒いインクに白いインクを一滴垂らしても

 黒は黒で変わらないが

 白いインクに黒いインクを一滴垂らせば

 たちまちグレーになる

 白は流されやすくあやふやな色

 色んなに色にあっさり染まる日和見な色

 純白をうたがえ

 鼻持ちならない白をうたがえ

 身の潔白など

 証明できはしないのだから


 ーーー


「オルゴール」


 子供の頃に持っていた

 宝箱の形をして臙脂色に塗られた

 木のオルゴール

 開けばハ短調のメロディが流れた

 道端で拾った

 ぬいぐるみとも呼べないような

 手足の取れた人形を

 中に入れて住処にさせていた

 なぜ捨てて決まったのだろう

 大人になって

 そんな悲しげなものを

 大切に持っていた

 自分が嫌になったのかもしれない

 はっきりしない後悔と共に

 名前も知らないメロディは

 耳の奥に張り付いたまま

 今も鉄の鍵盤に奏でられている


 ーーー


「橋とトンネル」


 私は底の見えない悲しみの谷に

 先を阻まれる

 あなたは大きな橋を掛ける


 私は頂上の見えない苦しみの山に

 先を塞がれる

 あなたは明るいトンネルを作る


 私が尻込みしなくなるまで

 あなたは橋を、トンネルを

 頑丈なものにしていく


 大切なものにしていく

 

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