90.「思い」、「その日まで」、「細胞」
「思い」
ありえない話だと笑われたら
深く傷つくので
貴女への思いを
ひとり胸の奥に
しまいこんできました
また会えることを
願って生きている僕は
愚かですか?
浅はかですか?
まだ諦めきれません
きっと貴女にとって
僕は過ぎた風景
振り返ることは
二度とないでしょう
それでも全力で走って
心のドアを叩いて
今度こそ
本当のことを言います
ーーー
「その日まで」
あなたは何をしたのか分かっていないから
安堵したで私を抱くけれど
立っているのがやっとになった意味さえ
履き違えている
私の人生を奪っておきながら
したり顔をするのは何故?
彼に秘密があったとしても
暴いてなんて頼んだことはない
それさえ絆に変えていたと思いもしないで
あなたの望みどおり
この先、側を離れることはないでしょう
その背を見つめ続ける
誰かがあなたを裏切る日まで
ーーー
「細胞」
人は悲しかったことを
細胞レベルで記憶しているから
何かの拍子に思い出して
連鎖してすごく悲しくなるけれど
忘れなくちゃと思うから
余計に辛くなる気がする
そういう過去もあったなあ
ぐらいになれたらいいね




